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資産運用初心者の海外資産投資のはじめ方入門

資産運用のはじめ方

資産運用の初心者にとって海外資産である外国株式や海外ETF、投資信託はとっつきにくいものです。

しかし、手元にある資産を運用する際に、すべてを国内資産というのも不安になります。アベノミクスによる株高はいつまで続くのだろうか。国債の暴落はないのだろうかと考えることもあるでしょう。

また、米国も含めて経済成長率やその余地は海外の国々を見渡せば、日本より魅力的な国々は多そうです。

今後米国が金利を引き上げ、日本が引き続き金融緩和を続けざるを得ない状況では日米の金利差は拡大します。結果、円安トレンドに変わりがないとすれば、為替レートによる海外資産評価の上昇も期待できます。資産運用をこれから始めようとする方は海外資産との付き合い方は真剣に考えた方が良さそうです。

目次

1.資産運用初心者の8つの選択肢

2.国内の銀行預金は資産運用とよべる状況ではない

3.国債-安全とは言うけれど、結局は国内資産

4.外貨預金のカギは海外との金利差

5.投資信託は本格的に資産運用を始める前に扱いやすい金融商品

6.株式は調査の手ごたえと経営を感じることができる資産

7.不動産実物投資は資産運用初心者にはちょっと投資金額が大きすぎる

8.FX投資-プロ投資家でも読み切れない為替レートとゼロサムゲーム

9.先物・オプション取引-FX投資と同様にハイリスクに変わりはない

10.まとめ

1.資産運用初心者の8つの選択肢

資産運用のはじめ方を考える前に、私たちがすぐに実行することのできる資産運用の選択肢についてまとめてみましょう。

  • 銀行預金
  • 国債
  • 外貨預金
  • 投資信託/海外ETF
  • 株式
  • 不動産実物投資
  • FX投資
  • 先物・オプション取引

上には、これから資産運用始めようとする人が比較的投資可能な資産をあげたものです。取り扱いやすい資産から順番に並べてあります。

2.国内の銀行預金は資産運用とよべる状況ではない

さて、この中でも、すでにほとんどの方が銀行預金をされていると思います。しかし、その預金金利は0.025%と、100万円を預けても250円にすぎません。時間外に2回程度ATMでお金を引き出せば、飛んでなくなるほどの金額です。利子もないよりはましですが、資産運用というレベルではない気がします。

3.国債-安全とは言うけれど、結局は国内資産

国債の利率は0.365%です。100万円投資することで得られる利子収入は3650円です。これも資産運用と呼べる水準ではないと思います。

また、国債は安全とは言いますが、国債も国内資産であることを考えれば、カントリーリスクを考慮しなくてもよく、かつ利回りがよい投資先は他にもありそうです。

余剰資金が多く、資産運用のバッファーとして活用としているという方以外はあまり使い道はなさそうです。

4.外貨預金のカギは海外との金利差

外貨預金は一時は日米の金利差により円安傾向が強まり、一時は人気がありましたが、現時点では、米国も欧州も金利水準が低く、日米や日欧の金利差はほとんどありません。

欧州は景気が良くないので当面の利上げは難しそうですが、米国の利上げは可能性が高いので、外貨預金で魅力的なのは米ドルでしょうか。

新興国通貨は金利差が確保できますが、これは各国のマクロ経済を読み解きながら外貨への投資をすることになります。

為替レートはプロのエコノミスト等でも正確には読み切れないものです。資産運用初心者がはじめに大きくポジションを持つ投資対象とは言えません。

5.投資信託は本格的に資産運用を始める前に扱いやすい金融商品

一口に投資信託といっても、日本株、グローバル株式、国内債券、海外債券、国内REIT、海外REIT、それらをミックスしたバランス型投資信託などがあります。

日本で購入できる投資信託の数は5000本を超えます。ちなみに、日本で上場している企業の数は3500社程度ですので、投資信託の品ぞろえは、すでに上場企業の数を超えています。

「5000本の中から選ぶはよくわからない!」という方も多いと思います。そうした方には、グローバル資産に投資をしたバランス型投資信託が最初の1本目の投資信託としては向いていると思います。

5.1.バランス型投資信託は自分で合成できるのか

投資信託にうるさい人の中には、「バランス型投資信託は自分でインデックス型投資信託を組み合わせることで合成できる」という方も言いますが、実際に合成しようとすると、どの資産を自分のポートフォリオに組み入れるか、どの割合で組み入れるかで悩むことになります。

また、バランス型投資信託のもっとも重要なポイントは資産の配分です。アセットアロケーションと呼ばれることもあります。このリバランスを資産運用の経験が短い人やこれからはじめようという方が機動的にできるとは考えにくいです。

バランス型投資信託で、各資産の特徴やリスクが理解できるようになれば、自分の人生設計や資産内容を比較して、インデックスファンド、次いで特徴のあるアクティブファンドへと触手を伸ばしていくはどうでしょうか。

5.2.海外ETFのメリットとデメリット

海外ETFは、インデックスファンドの一種ですが、上場しており、またリアルタイムで価格を確認しながら取引できる点が一般の投資信託との最大の違いです。

資産運用に慣れてくれば、一般のインデックスファンドを購入するよりもETFを購入する方が、信託報酬の面では有利であることが多いです。売買手数料を考慮しながら検討されることをお勧めします。

ただし、東証に上場している海外ETFには出来高が少ない銘柄もあり、流動性が少ない銘柄もありますので、注意が必要です。

6.株式は調査の手ごたえと経営を感じることができる資産

資産運用をこれから始めようとする方が、いきなり株式投資を始めることは少ないかと思います。個別の銘柄を購入するためには、その銘柄を事前に多少は調査するでしょうし、そもそもよく知っている企業への投資からかも知れません。

株式投資を始める方には、日本株への投資を始める方が圧倒的に多いでしょうが、資産運用において投資資産対象を限定することは必ずしも良いとは言えません。リスクを管理するという意味での投資資産を限定するという考え方は“あり”ですが、そうでなければ制約条件は多くない方が良いです。

6.1.アベノミクスはいつまで続くのか

日本株はアベノミクス以降、世界でもまれに見るパフォーマンスを見せました。今後もその傾向が続くかどうかはわかりませんが、世界を見渡すと米国も非常に好調です。特に米国企業には、世界で成長している企業や今後成長しそうな企業がごろごろしています。

6.2.配当も魅力的な米国株

また、世界を代表する私たちに身近な米国企業の中には、配当利回りが3%以上の銘柄もごろごろしています。配当タイミングも日本のように年2回だけではなく、四半期に1回実施する企業も珍しくありません。

6.3.中国株も買える米国市場

米国の株式市場には、米国企業だけではなく、中国のアリババのように海外企業も上場しています。米国での取引に慣れることで、世界への投資がより身近になります。こうした機会が、SBI証券、マネックス証券、楽天証券で簡単にはじめられるのは10年前には考えられなかったことです。

7.不動産実物投資は資産運用初心者にはちょっと投資金額が大きすぎる

「アパートを1棟買いませんか」という電話が私にもかかってきますが、さすがにその場で、「はい、買います」とはいきなりなりませんよね。

そもそも不動産実物投資はキャッシュで買い付けることのできる運用資産規模の大きな方は選択肢に入るとは思いますが、そうでない方は扱いにくい投資対象です。

キャッシュをお持ちでない方は、借入をすることになりますが、それはレバレッジをかけているということになります。家賃収入と調達金利がポイントになります。

不動産投資には、節税効果なども期待する投資家も多いので、そうした総合的な判断で運用されることになるかと思います。

8.FX投資-プロ投資家でも読み切れない為替レートとゼロサムゲーム

為替レートは外貨預金の場合と同様にプロの投資家でも正確に読み切れる代物ではありません。外国通貨であれば、海外資産といえますが、資産として安定的にプラスのリターンを出すのは難しいでしょう。

外国通貨は、ビギナーズラックとその扱いやすさから人気ですが、長期投資を目指される投資家にとっては難しい投資対象といえます。

また、レバレッジかけるという証拠金をベースとした取引を行うこともでき、ハイリスク・ハイリターンの投資です。資産運用初心者にはお勧めはできません。

9.先物・オプション取引-FX投資と同様にハイリスクに変わりはない

先物・オプション取引は、株価指数やコモデティ価格などを対象にした投資です。海外の株価指数などは買いが資産といえるでしょう。

しかし、FX投資と同様にレバレッジをかけることができます。これはハイリスク・ハイリターンを意味します。資産運用上級者向けの投資といえ、初心者は手を出すべきで出ないといえます。

10.まとめ

資産運用初心者が海外資産を保有しようと思うのであれば、投資信託かETF、株式投資ーそれもなじみのある有名な企業への投資から始めるのが良いと思います。本当にこれから資産運用を始めようという方は、バランス型投資信託から初めて知識を蓄積しながら、インデックスファンド、ETF、株式投資という順に深堀をしていくのがお勧めです。

一方で、よくわからないからという理由だけで国内資産だけに固執しているのも機会損失という意味で資産運用からすると非常にもったいないです。ぜひ、この機会に始めてみてはいかがでしょうか。