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米国株式の株価は何故・どのような理由で変動するのか

米国株式初心者だけでなく株式投資初心者が知りたい株価入門

株式投資をはじめたばかりの人や初心者の方は、どのようなことが起きれば株価が上昇するかわかりにくいですよね。私も初めは教科書で証券アナリストの教材を勉強していましたが、いまいちよくわかりませんでした。

ところが、社会人になって、株式運用の経験の長い人から話を聞く中で、非常にシンプルでわかりやすい説明を受けました。それは次のような説明です。

「株でもっとも重要なのは変化だ」

これをはじめに聞いたとき、当たり前でしょうと思ったのですが、非常に深い意味があったのです。ここではその背景を例をあげながらひとつづつ説明していきましょう。

アーニングスサプライズ(収益予想のズレによる驚き)

企業決算を発表することにより、みんなが予想していたよりも業績が良かったとか、次の決算の見通しが期待よりも良かった、等という理由で株価が非常に上昇することがあります。これを米国株式市場では「アーニングスサプライズ」により株価が上昇したと呼びます。

さて、みんなが何をもって驚くかというと、株式市場では「コンセンサス」と呼ばれるみんなが予想した収益の平均値があります。これは、ゴールドマン・サックス、メリルリンチ、モルガン・スタンレー、UBS、等といった世界の投資銀行の証券アナリストが企業業績を予想した平均値です。どんなに有名なアナリストもそのうちの一つで、有名な企業や大きな企業ほど予想するアナリストの数が多く、予想値のばらつきが小さくなる傾向があります。裏を返せば、そうしたみんなの予想値をもとに株価が形成されており、その状態を「株価がコンセンサスを織り込んでいる」とも呼びます。株式市場が効率的だという前提に立つと、コンセンサスはすぐさま株価に織り込まれ、コンセンサスに変化がない限り株価は動かないということになります。

ところが、株価はみなさんご存知のように毎日動きます。これはなぜだというかと、コンセンサスに対してみんなの予想が変化していることを表しています。当然、毎日株価を見ながら買いだ、売りだと取引をするから株価は動くわけですが、そうして取引する人は現在のコンセンサスに対して収益が上振れるから買い、下回るから売るという理屈です(まあ、事情があって売り買いする人がいるので必ずしも全員がそうだというつもりはないですが)。

最近では、アマゾンやグーグルのような時価総額が大きく、相当数の証券アナリストが予想している企業に関しても決算を発表してから、引け後に10数%も上昇していることがあります。これは、まさにアーニングスサプライズのたまものといえます。

たとえば、アマゾンは利益を出さないことで有名です。アマゾンの経営者、ジェフ・べゾスは、短期的な利益を犠牲にし、長期的な事業機会に投資をしています。株式市場もそうしたことを十分に理解していて、「アマゾンは売上高の成長率は高いものの、利益は思ったほどでない」というコンセンサスwができています。そこに決算でひょんなことで利益が出ると、株式市場はびっくりして株価が上がるのです。

ちょっと玄人編ですがショートカバーという現象

企業決算後に大した決算ではないのに株価が大きく上昇することがあります。これは、もともとヘッジファンドなどが、企業業績は大したことない、つまりコンセンサスを下回るという予想のもと、先物で売っている場合があります。これを「株をショートする」といいます。

最近のグーグルは成長率が鈍化し、株式市場でもアナリストから比較的将来の成長に関して懐疑的にみられている銘柄です。一方で、インターネット広告市場でグーグルにかわる企業も少ないことから、長期投資で保有する投資家も多いのが事実です。そうした構造の下、ヘッジファンドの運用者は、グーグルの業績が悪化するのを虎視眈々と狙っています。ひとたび業績が悪くなれば、大量の売りが長期的に出るからです。

こうしてショートされた銘柄は決算というイベントで悪い材料は一時株価に織り込まれたということで、ヘッジファンドは先物で売っていた株を買い戻します。これをショートしたポジションを回復させることから「ショート・カバー」と呼びます。

株式投資の初心者などは、決算後株価が大きく上昇するので、これは業績が良いのだなと、思って株を買ったものの、その後、株価がダラダラと下落することがります。これは、ショート・カバーで一時的に株価が上昇したものの、その後再び株をショートする投資家がいるからです。株式入門編レベルでは、ショート・カバーなどという言葉はおそらく出てこないですが、こうした現象も米国株初心者も十分に知ってくべきです。

では、なぜアーニングスサプライズが起きるのかを考えよう

アーニングスサプライズが起きるのは、みんなが考えていたよりも企業業績が変化しているからであり、それは経営者による経営手腕によるものであったり、為替レートにより企業業績がこれまで以上に改善したり悪化したりするからであったり、金利が上昇することで金利負担が変化することによるものです。

変化というのは、小さな話から金融政策によるインフレ率や金利水準なども含めて非常に幅広い話になります。米国株式投資には、日本からでは時差を伴って入ってくる情報もありますが、基本的には瞬く間に株価に織り込んでしまいます。しかし、どのような投資家も株式市場の前には投資機会や公開情報を集める機会は平等です。ただし、どこまで知識を自分のものにするかは人それぞれです。

ここまで読んでいただいた方は、すぐにはすべてを知ることはできないが、一つずつ学びながら知識を自分のものにしていっていただければと思います。

米国株式市場には成長力の高い企業がたくさんある

米国株には世界でも競争優位にある企業がたくさんあります。もちろん日本にもそうした企業がありますが、3500社ほど上場している中でどれくらいの企業が世界で競える状態にあるかは疑問です。

これは、コロンブスの卵的な発想かもしれませんが、「企業規模の大きな企業ほどリスクは抑えられ、成長機会が多い」というケースも見受けられます。

これもすべての企業についていえるわけではありませんが、そうした米国株を見つけることができれば、長期に安定的に運用することも可能です。

ぜひ、挑戦してみてはいかがでしょうか。