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米国株売買・取引初心者のためのアップル(AAPL)入門:決算情報から徹底分析

米国株・アメリカ株初心者にもすぐに取引できる米国企業解説

米国株が好調だからと言って、日本株のようになじみのある企業そのものが少ないですよね。

「米国株・アメリカ株の初心者向け投資基礎入門」では、米国、いや世界を代表する企業を分かりやすく解説していきたいと思います。

一見なじみのありそうな米国企業でも初心者にとっては決算情報やデータ分析はまた別世界という声をよく耳にします。そうしたギャップを埋めるために理解しやすく、時には日本企業と比較しながら解説していきます。

アップルの強大さを改めて知る

iPhoneでおなじみのアップル。ティッカー・コードはAAPLです。そのアップルですが、実はとんでもなく強大な企業です。アップルの決算期は9月※です。

通常の米国企業が12月決算です。決算期が多少ずれますが、そうした時期のずれを頭に入れつつ、アップルを見ていきましょう。

※アップルの決算はAppleのIR Websiteで直接確認することができます。

アップルの2014年9月期の売上高は、1828億ドル。1ドル=125円換算だと、22.9兆円となります。米国の決算書では、売上はNet Sales やRevenueと表記されます。損益計算書(Profit & Lossを表すことからPL表と呼ばれます。アップルの決算書では、Consolidated Statement of Operationsという表現になっています)に売上高や費用、利益が計算してあるので、覚えておくと便利でしょう。

アップルの事業規模を日本企業と比べてみましょう。トヨタ自動車の2015年3月期の売上高が26兆円であることを考えれば、アップルの企業規模の大きさが想像つきますよね。1台5-6万円のiPhoneを売りながら、トヨタ自動車の売上高に近いとはこれまた驚きです。

さて、アップルは、利益についても圧巻です。日本企業の営業利益にあたる、オペレイティング・インカム(Operating Income)は525億ドル(同6兆5625億円)にも及びます。売上高はトヨタ自動車と同水準ですが、利益規模は全く違います。営業利益率は29%に及びます。トヨタ自動車が頑張って営業利益率10%を達成するぞ!しました!というレベルとは全く違います。

そんなアップルですが、利益を出しながらも、莫大の研究開発(Research and Development)も惜しみません。2014年9月期の研究開発費は60億ドル。日本円にして7500億円。通常、研究開発費は売上高比でどの程度の水準を使用しているかを証券アナリストは算出しますが、アップルの場合は、3.3%と全体に占める比率はそれほど高くはないですが、売上が大きいため、仕方ないのかもしれません。通常の日本の電機メーカーのR&D比率は5%程度です。

税金を支払った当期純利益(Net Income)も莫大です。2014年9月期は395億ドル(同4.9兆円)にも及びます。当期純利益は、プロの投資家の間では、PL表の一番下の項目に当たることからボトムライン(Bottom Lone)とも呼ばれます。豆知識ですが、覚えておくと使えることもあります。

さて、この当期純利益の5兆円は、株主に配当をする配当金の原資にもなります。必ずしもすべてを配当するわけではありませんが、当期純利益がなければ配当原資は潤沢とはいえませんし、配当の自由度が上がることは間違いない事実です。

また、当期純利益から株主に配当を支払った後の金額は、株主資本につみあがります。この株主資本は、Shareholders' Equityと英語では表現されています。この株主資本が基盤となって、資本市場から借り入れすることができる金額などが決まるため、重要な指標です。

アップルの製品ごとの売上高比率

アップルの売上高1828億ドルのうち、実に1020億ドルがiPhoneの売上です。この売上高比率は56%に当たります。次いで大きいのが、iPadの303億ドル、Macの240億ドル、コンテンツ関連売上が180億ドルです。結局、現在のアップルはiPhoneというハードウエア売上に依存していることがわかります。アップルに投資を検討される方は、iPhoneの売上動向がやはり重要だということになります。当たり前すぎる事実ですが、きわめてシンプルです。

iPhoneは何台売れているのか

2014年9月期は1億6921万台、2013年9月期は1億5000万台、2012年9月期は1億2500万台。いつか飽きられるだろうと思いながら、自分でも使い続けてしまうw、iPhone。世界で継続的に1億台以上売っているのはすごいことです。ただし、アップルがすべて順調かといえばそうでもありません。iPadに関しては、2014年9月期は、販売台数は前年比で▲4%減と、マイナス成長です。iPodも▲45%減とApple Watchなどを発売していますが、実はiPhone以外はうまくいっていないのも事実です。

アップル製品はどこで売れているか

アップル製品は、価格が高いこともあり、可処分所得の低い国では売れにくいのは事実です。売れ筋の中心国は、アメリカ、ヨーロッパ、中国、日本、その他アジア地域という順番に売上高があります。売上高比率でいえば、アメリカが36%、ヨーロッパが22%、中国が16%、日本が8%。売上高成長率でいえば、やはり中国が高くなっています。2014年9月期は、中国の売上だ成長率は前年同期比で+17%増でした。アメリカやヨーロッパがそれぞれ同+4%、+8%であるのと比べても非常に高い数字です。中国ではシャオミのような低価格スマホ(2万円スマホ)が出てくることで、中国では競争は厳しいでしょうが、本物!のアップルを購入したい「爆買い需要」はありそうです。

アップル株は買いのか売りなのか

アップルの株価を見極めるのに次のようなポイントが重要だと見ています。

  • iPhoneの成長潜在性:特に中国とそれ以外のポテンシャルのある地域
  • iPhone以外の新商品の可能性
  • ハードウエア以外のコンテンツ販売のアップサイド:Apple Musicや動画配信
  • 民生品以外の取り組み:住宅や自動車産業との付き合い方

こうした点をより調査していけば、アップルの株価により自信が持てるかもしれません。

 

PBR(株価純資産倍率)とは何か

米国株投資を始める方が知っておきたい入門レベルの知識

米国株投資をはじめようとお考えの方は、日本株投資を経験し、株式投資に慣れている方も多くいらっしゃるかと思います。そんな方でも米国株投資を始めるとなると、企業そのものになじみがなかったり、決算・説明会資料が英語であったりなど、情報をこれまで通り入手することが難しい人も多いでしょう。

そんな際にやはり活用できるのが、世界共通の数字によるバリュエーション(株価評価)です。株価評価には、いくつもの種類がありますが、その中でもよくつかわれる指標は限られています。

個人投資家の株式運用で勝つ秘訣は、シンプルでかつ分かりやすいのですが、

「割安な銘柄を長期保有すること」

といえます。

その際に重要になるのが、PBR(株価純資産倍率)です。

PBR(株価純資産倍率)とは何か

PBRは直感的にはわかりやすい指標です。

場合によっては、PER(株価収益率)よりも分かりやすい指標かもしれません。

PBRの計算式は次の通りです。

              PBR = 株価÷1株当たり純資産

時価総額で純資産合計割ってもPBRを求めることができます。

PBRは通常、「〇〇倍」と表現します。

たとえば、株価が1000円で、1株当たりの純資産が500円の場合は、どうでしょうか。

PBR = 1000円 ÷ 500円 = 2倍

PBRが2倍というのはどのような状況をいうのでしょうか。

これは株価が純資産に対して2倍の価値を認めているということを意味しています。

通常PBRが1倍を超えれば、企業が保有する資産で株主価値を生み出す事業を行えているという評価をうけているといえます。

ちなみに、2015年7月23日現在の東証1部のPBRは1.4倍です。

現在日本の上場企業の多くは、株主価値を生み出せているという評価のようです。

PBRが1倍を割れているケース

これは、株主資本を将来減らしてしまう可能性を株価が織り込んでいるといえます。

たとえば、将来赤字を出す可能性があったり、株主が期待している収益を上げられなかったりといった可能性です。

したがって、PBR1倍割れの企業経営者は大変肩身が狭いというわけです。ある意味、大変不名誉な称号とも言えます。

ところが、株式投資にとっては、PBR1倍割れというのは必ずしも悪いことばかりではありません。

PBRが1倍を割れているというのは、株式市場が期待していないという裏返しでもあります。

したがって、少しでも会社が良い方向に変化するということであれば、株価は大きく上昇することになります。

もともと株式市場が期待していないわけですから、本当に会社が良くなるのであれば、割安だったということになるのです。

さて、いかがでしょうか。割安株を探してみたくなりましたよね。

PBRはネット証券のツールを使えば簡単に見分けることができます。

個人投資家はそこから始めて、面白い企業を見つけるのも一つの楽しみですね。

 

 

PER(株価収益率)とは何か- 株価が割高・割安を測る尺度

米国株式投資を始める方へ

株式投資には、いくつか投資を判断するために必要な指標が出てきます。実はプロの投資家が投資判断によく使う重要な指標もそれほど多くないです。ですので、フィットネスのトレーニングのように、いくつかちょっとじっくりと取り組めば、普通に理解できるようになります。ここではPER(株価収益率)を学んでみましょう。PERは株価評価(割高か割安か)の判断をする際には、もっとも重要な指標です。PERの基本は、割り算が分かれば理解できる直感的には分かりやすい指標です。米国株投資を始める方にはすでになじみのある方も多いと思いますが、あらためて整理と理解をすすめましょう。

PER(株価収益率)とは

PERの計算式は極めて簡単です。

       PER=株価÷一株当たりの利益

株価を1株当たりの利益(英語ではEPS:イーピーエスと呼ばれます)で割ったものが、PERです。

ちなみに、時価総額を当期純利益で割っても同じことです。

PERは、「ピーイーアール」と発音します。

「パー」と発音する人もいますが、私の感覚では、ちょっと年齢が上の方が多いですね。

外国人もピーイーアールと発音をするので、正しく覚えましょう。

たとえば、株価が1000円で1株当たり利益が50円の場合はPERはいくらでしょうか。

1000円÷50円=20倍

PERは20倍となります。

20倍の株価が高いのか、安いのか

実は、プロの投資家もPER20倍が高いのか安いのかは分かりません。

では、PER20倍の意味を考えてみましょう。

20倍というのは、投資をした資金を利益で回収するには20年という計算ができるわけですが、20年はそもそも長そうですが、判断がつきにくいですよね。

たとえば、投資先企業が税金を払ったのちの利益(これを当期純利益や最終利益と呼んだりします)をすべて株主に配当として払うということであれば、その利回りは当期純利益が現在の水準として変わりがなければ、PERは利回りが5%ということになります。

ただし、企業の利益は当然ながら変動しますし、そもそも稼ぐ利益をすべて配当するということも確定されているものではありません。企業の当期純利益が今後成長していくのであれば、利回りは今見ている数字ではないことは理解できます。

2015年7月23日現在のPERは17倍(予想値ベース)

では、実際に日本の株式市場のPERは何倍なのかを見てみましょう。

これは、日本経済新聞サイトから簡単に見ることができます。

国内株式指標 :株式 :マーケット :日本経済新聞

↑のリンクをクリックしていただければ、毎日アップデートされるPERが分かります。

ちなみに、東証1部の連結決算の予想値ベースのPERは17.5倍です。

日本の株式市場を代表する東証1部のPERが17-18倍というのをまずは頭に入れましょう。

一般的に、成長率が高い企業(つまり成長への期待が高い会社)や事業モデルが確立していて、継続的に収益を生み出せる可能性が高い企業や収益性の高い企業のPERは市場平均値よりも高く出ます。

先程、PERが20倍の株価が高いのか、安いのかを議論しようとしましたが、ここでいることは、「市場平均のPERが17-18倍であるのに対して、調査している間映画らのPERが20倍であるのと比較すると、調査している銘柄は割高に見える」ということです。

ただし、ここで一概にPER20倍の株が割高だと言い切ることはできません。なぜかといえば、先ほど指摘したように利益成長率が市場平均よりも高い場合にはPERは割高に映ります。したがって、調査している企業の利益成長率を十分に吟味する必要があります。

ちなみに成長率が高い企業へ投資することをグロース株投資(成長株投資)と呼びます。一般的に、株式市場で頻繁に売買されることが多く、「ホットストック(熱量の高い株)」などと呼ばれる人気銘柄も多く含まれます。

一方で、企業にも寿命がありますし、事業が旬である時期も永遠ということはないです。

PERが高い企業に投資をすることで必ずしも投資が成功するというわけではありません。人気銘柄は既に将来の成長への期待が株価に多分に織り込まれていることもあり、ちょっとした業績の不安などにより、株価が暴落することもあります。したがって、株式市場に不慣れな方はあまりこの手の株に手を出さない方が賢明かと思います。

また、どちらかというとPERやPBR(株価純資産倍率)が低い企業に投資をすることを志向する投資スタイルもあります。それをバリュー株投資と呼びます。これは、グロース株投資と対極をなすもので、多くの人があまり興味がなく、放置されている銘柄であることが多いです。

個人投資家はじっくりと企業が変化をする機会を待つことができるので、バリュー株投資がおすすめです。

プロ投資家はPERをどのように使っているのか

答えは、相対比較です。

ん?!どういうこと?

という声が聞こえてきそうですが、つまり誰かと比べる、自分の昔と比べるということです。

競合企業のPERや同じ企業の歴史的なPERを比較するのです。

競合企業は別の企業なのに比べて意味があるの?という質問もありそうですが、同じ産業に属していて、競争環境は似ていることが多いといえます。結果、成長率も似てくるという前提に立てば、そうした企業と比較してPERがどの水準にあるのか比較するのは一つの株価判断と言えそうです。

また、昔の自分と今の自分を比べてみるというのも比較としては面白いでしょう。PERも以前と今と比べて、売上や利益成長率が以前と比べて上がっているのに現在のPERは昔ほどに高くないからまだPERは上がってもよいというような判断もあるでしょう。

このように、PERは比較という切り口では、結構使い道があります。

いかがでしょうか。PERは簡単な割り算で算出できますが、実はいろいろな使い道があります。株式投資を始める方は一度頭に入れておくと色々と応用が効きます。PERは便利な指標です。

 

ティッカーシンボル、ティッカーコード(Ticker)とは何か-株価を検索するにはティッカーを使う

ティッカーコードやティッカーシンボルという言葉を耳にしたことのある方の方が少ないはずです。株式投資、特に米国株投資を始めた方はできれば慣れ親しんだ方がよいでしょう。売買を繰り返していれば次第に覚えていくと思います。今回はティッカーシンボル(コード)について解説をしていきます。

はじめに-米国株入門者の方へ

日本株に詳しい人でも、米国株となるとよくわからなことばかりで怖いという方は多いのではないでしょうか。

私も外国株式投資を始める前には、日本株投資や投資信託を購入したことはありましたが、それでも始める際には勝手がよくわからず、不安になるということがありました。

ここでは米国株投資を始めるのにあたって必要な基礎知識を分かりやすく解説したいと思います。

長期でパフォーマンスの良い米国株式投資が少しでも多くの日本人にとって身近になるとよいなと思います。

ティッカーとは何か

ティッカーは、正確にはティッカー・シンボルといいます。

簡単に言うと、日本株の「銘柄コード」にあたります。日本株の銘柄コードでいえば、日立製作所は「6501」というように数字です。

数字は慣れればなんてことはないのですが、覚えにくいすよね。

しかし、米国株の銘柄コードは、会社名の略称であることが多いです。

有名企業のティッカーを見てみましょう

  • iPhoneで有名なアップル(Apple)は、AAPL
  • “アバクロ”で有名なアパレルメーカーAbercrombie&Fitch Co.はANF
  • ECサイトのアマゾン・ドットコム(Amazon.com)はAMZN
  • 鷲のマークのアパレルメーカーAmerican Eagle Outfitters, IncはAEO
  • 中国の最大手ECサイト運営のアリババ(Alibaba Group)はBABA
  • 豪華客船で有名なカーニバル(Carnival)クルーズはCCL
  • ご存じディズニーのウォルト・ディズニー(Disney)はDIS
  • ソーシャルネットワーキングサイトのフェイスブック(Faceboook)はFB
  • 携帯撮影ガジェット大手のゴープロ(GoPro)はGPRO
  • 世界で最大手投資銀行ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)はGS
  • ネット検索サービスのグーグル(Google)はGOOGL
  • 高級バイク大手ハーレーダビットソンはHOG
  • コカ・コーラ(Coca-Cola)はKO
  • ポストイットなどで有名な3MはMMM
  • 動画ネット配信&DVDレンタル大手ネットフリックス(Netflix)はNFLX
  • 大手新聞社ニューヨークタイムズはNY
  • 米国の電通ともいえる広告代理店オムニコム(Omnicom)はOMC
  • コーヒーチェーンのスターバックス(Starbucks)はSBUX
  • 宝石で有名なティファニー(Tiffany&Co.)はTIF
  • つぶやきメディアのツイッター(Twitter)はTWTR
  • スポーツウエアのアンダー・アーマー(Under Armour)はUA
  • 小売大手のウォルマート・ストアーズ(WalMart)はWMT

こうしてみると一度会社名を覚えてしまえば、ティッカーは覚えやすいですよね。

銘柄を発注する際には、ティッカーで確認することがいろいろあるので、必ずしも覚えなくても良いですが、頭に入っていると便利です。

ちょっと小ネタの部類に入るかもしれませんが、知っておいて損はないです。

【ティッカーについてちょっと豆知識】

ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場している会社のティッカーは1から3文字。

ナスダック市場(NASDAQ)上場の会社のティッカーは4文字以上。
※通常は4文字ですがグーグルが5文字ですね。

文字数でどこに上場しているのかは分かりやすくなっています。

慣れてくると、ティッカーはどんどんあまたに入ってくるようになると思います。

ティッカーを使って何をするのか-リアルタイム株価と発注

ティッカーを使うと何ができるのかといえば、株価検索や発注の際に便利です。

たとえば、アマゾン・ドット・コムの株価を調べてみましょう。

日本のYahoo!ファイナンスでも米国株の株価を調べることができるようになりましたがいかんせんディレイ(遅れ)があります。

ここはリアルタイム株価を知りたいところですね。

そのためには、米国Yahoo!のヤフーファイナンスを見てみます。

その時に検索方法は、以下の様に「調べたい企業のティッカー + stock price」で。

"AMZN stock price" と検索をすると、以下のページが検索結果に出てきます。

finance.yahoo.com

このようにティッカーを使えば、検索などに便利です。もちろん、インターネット証券会社の口座で発注をする際にもティッカーは必要です。必ずしもではないですが、知っておくと便利です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ティッカーを使って米国株式投資を快適に行いたいものですね。

米国株投資を始めたいという方は、証券会社の口座を開く必要があります。興味のある方は口座開設を検討してみてはいかがでしょうか。

米国株式投資は世界に目が向いてよいものです。

また日本株も日本人にとってはなじみのある資産です。日本株も長期で成長する銘柄に投資をしたいものです。

バフェットの米国株銘柄選択手法ーバフェットロジーの全貌

バフェットの投資手法に関する投資入門書

マイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツにならぶ大金持ちであるウォーレン・バフェットですが、彼の投資手法に関する書物は数多く出ています。

ただし、それらはバフェットが自ら直接書いた内容ではありません。

バフェットが投資においてどのように銘柄選択を実行しているかについて詳しく書かれた本が、とある近い人によって書かれています。

とある人とは、誰でしょうか。

それは、バフェットの息子の元妻、メアリー・バフェットです。

つまり、義理の娘だったひとというわけです。

義理の娘だった、というのは、現在はどうやら息子さんとは離婚しているようです。

何ともアメリカらしい状況ですが、何はともあれ、いくつかその本とアプローチを紹介していきます。

メアリー・バフェットはバフェットの投資手法のことを「バフェットロジー」と呼んでいます。

そのバフェットロジーの中でも重要な内容をいくつか紹介しておきます。

  • 株主資本へのリターンは適切か(ROEは高いか)
  • 総資産へのリターンは適切か(ROAは高いか)
  • 利益は過去のトレンドは適切か(利益の安定性)
  • 借入が少ないか(財務体質の安定性)
  • 競争優位にある商品やサービスの種類(コアビジネスの競争力)

などなどです。投資を始められた方でも、いくつかはピンとくる内容なのではないでしょうか。

さらに知りたい方は、「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」をご参照ください。

このメアリー・バフェットは、商売が上手で、上の本以外にもいくつか出版しています。

財務分析を具体的にどうすればよいかをしたりたい方は、「史上最強の投資家 バフェットの財務諸表を読む力 大不況でも投資で勝ち抜く58のルール」が参考になります。ただし、簿記2から3級程度の基礎的な会計の知識が必要となりますが、そういった知識がなくても読み進めることはできます。

バフェットの投資や生き方についての語録を知りたい方は、「史上最強の投資家バフェットの教訓―逆風の時でもお金を増やす125の知恵 」が便利でしょう。

バフェットの考えが本当にわかる文章

さて、ここまでバフェットの近親者であった人による書物を確認してきましたが、バフェットが直接書いている文章はないのでしょうか。

実は、一つだけ、あります。

それは何かというと、バフェットが経営しているバークシャー・ハサウェイのアニュアルレポートです。こちらはインターネットでアクセスして、だれでも自由に見ることができます。

ただし、本文は全文英語です。そうしたバフェットの言葉をさらに分析しようとする書物も出版されています。バークシャーのアニュアルレポートは、編集者によりきっちり編集されています。その編集者による本、「完全読解 伝説の投資家バフェットの教え」は勉強になります。少し記載が詳細にわたっていますが勉強になります。

バフェットの自伝・伝記

バフェットの生い立ちから、投資の考え方などを知るために最高の本が出版されました。バフェットは自伝を数年前に出版しました。

文庫・スノーボール ウォーレン・バフェット伝 (改訂新版)〈上・中・下 合本版〉

バフェットといえども、すでに年齢はかなり言っています。

2015年で85歳になります。

バフェットの後継者の必要性も叫ばれるなど、バークシャーの経営課題ともなっています。

そういった意味でも、生のバフェットのことはますます重要となっています。

米国株を始めるならウォーレン・バフェットの投資銘柄を参考にしたい。バフェットは日本株に投資をするのか

米国株vs日本株

アベノミクスで、脱・デフレ、金融緩和により日本株は世界の投資家にとってみてもより魅力的な投資対象となりました。

日本株に投資をするというのも、この3年くらい見れば、世界でも稀にみる投資対象といえたでしょう。では、日本の個人投資家は日本株だけ考えていればよいのでしょうか。

実は、長期で見れば、日本株よりも米国株のパフォーマンスの方がより高いといえます。あくまでも過去の実績の話ですが。それもまた事実です。

バフェットが語る米国株の魅力

さて、これはなぜでしょうか。

これは、世界で最も有名な投資家といってもよい、ウォーレン・バフェットの言葉が参考になります。ちなみにウォーレン・バフェットは保険会社であるバークシャー・ハサウェイの経営を行っています。この保険会社についてはかなり特徴がありますので、後ほど説明いたします。

話をもとに戻しますと、米国株が株初心者にとっても面白いのは、

「経済が成長を続けている。経済成長とともに株価が上昇している」

という一言に尽きます。

日本はアベノミクスにより、デフレからの脱却を目指し、景気回復への道を進み始めました。

しかし、米国は様々な点から米国経済が成長する仕組みができているといえます。

いくつか例を挙げてみることにしましょう。

  • 移民などもあり、人口は増え続けており、ビジネスチャンスが多い
  • 技術革新をリードしている企業が多く、企業の競争力を維持できる
  • エネルギー価格が安く、効率的にビジネスができる

など、数多くあり、米国以上に経済を支える背景がしっかりとした国も少ないです。日本でこうした条件を整えるのにはいくつか高いハードルがありますが、米国はすでにこうした条件を手にしています。うらやましい限りです。

バフェットの銘柄選別ルール

さて、ウォーレン・バフェットはどのような企業・銘柄に投資をするのが良いといっているのでしょうか。

一見、相当レベルの高いの企業秘密のような内容を、ウォーレン・バフェットは惜しみなく公開しています。

それも、こっそりではなく、どうどうとです。

では、どこに記載されているかというとアニュアルレポートと呼ばれる会社が年に1回公表する企業業績や経営者のメッセージとともに公開されています。

バークシャー・ハサウェイの保有銘柄やバフェットのメッセージを詳しくお知りになりたい方は、以下のリンクをご参照ください。ただし、全文英語です。

http://www.berkshirehathaway.com/2014ar/2014ar.pdf

ここでは、アニュアルレポートの中でも、特徴的な内容を今回はご紹介します。バフェットがどのような企業や銘柄に投資をしているかの特徴を理解することができます。

  • 負債が少ない会社
  • 従業員が少ない会社
  • 継続的に利益の出ている会社(バフェットは上場すぐの銘柄には投資をしません)
  • 有能な経営者がいる会社
  • 事業規模がそれなりに大きな会社(実績がある会社)

などなどです。まだまだ基準はありますが、こうした基準を明確に掲げています。

どうでしょうか。あまりにも当たり前すぎてびっくりするのではないでしょうか。

ただ、こうしたバフェットの投資基準を守り続けるというもの難しいのではないでしょうか。

バフェットの投資銘柄

では、具体的にはどのような銘柄に投資をしているのでしょうか。

代表的な銘柄ですと、

  • アメリカンエクスプレス
  • コカ・コーラ
  • IBM
  • ウェルズ・ファーゴ(日本でいえば地方銀行。ただし規模は大きい)

などがあります。バフェットはこの4銘柄を「ビッグ4」と呼んでコア銘柄としているようです。

それ以外では、

  • ディア
  • ダ・ヴィタ・ヘルスケア・パートナーズ
  • ディレクTV
  • ゴールドマン・サックス
  • ムーディーズ
  • ミュンヘン再保険
  • P&G
  • サノフィ
  • USバンコープ
  • USG
  • ウォルマート

などがあります。どうでしょうか。いくつかの銘柄に関しては、日本人でも身近な企業がバフェットのポートフォリオにも含まれているのがお分かりでしょう。

バフェットは、消費者の中でブランド力の高い企業への投資や銘柄を保有することでも有名ですが、実は、それ以外に特徴的なことがあります。

実は、そうした内容は日本ではあまり報道されないのですが、なぜなのでしょうかね。

バフェットの投資の特徴は、2つあります。

  • 金融株への投資が多い
  • 本当に好きな銘柄は会社ごと買収してしまう

という2点に尽きます。

え?!金融株って、専門過ぎてわかりにくいし、個人の中でもブランド力はコカ・コーラやP&Gとは違うよねとお考えの方も多いでしょう。

そうなんです。盲点というか、あえてバフェットは語っていないのかはわかりませんが、そもそもバフェットが経営しているバークシャーも保険会社(それも保険の保険である再保険を中心に扱っている)ですし、それ以外にGEICOという損害保険、ポートフォリオには世界で最も有名な投資銀行のゴールドマン・サックス、ウェルズ・ファーゴなどを保有しています。株の初心者が投資の入門としては金融株はちょっとハードルは高いですよね。

また、バフェットの投資が大胆なのは大好きな銘柄は会社ごと買収してしまうという驚愕の投資スタンスです。実際にBNSF(鉄道会社)やミッドアメリカン(電力会社)すらもポートフォリオに入っています。恐るべし、バフェットのポートフォリオです。

個人投資家がバフェットの投資をまねすることなどできるのかという疑問に対する答えが、バークシャー・ハサウェイは米国で上場しています。

日本の個人投資家も楽天証券やマネックス証券でバークシャー・ハサウェイ株を購入することができます。

バークシャーの株主になることで、バフェットの投資眼を身につけたいものです。

もしもバフェットが日本株に投資をしたら

余談ですが、バフェットは日本株に投資をしているのでしょうか。

実は、答えはノーです。

一部タンガロイに関しては日本企業といえるかもしれませんが、すでに上場企業ではありませんし、これはバフェットそのものが投資判断をしていない可能性があります。買収企業の経営者が判断した可能性が高いです。

バフェットは日本を面白い市場とはいいっていますが、それでもやはり米国市場のほうが面白いと考えているのでしょうね。

ただし、先ほどの投資基準を参考にして、該当する日本株をバフェットよりも先に見つけてしまうことの方が醍醐味がありますね。

米国株に投資をするか日本株に投資をするかは、投資家の皆さんの判断ですが、お宝銘柄を探す醍醐味はいずれもありそうです。

ネット証券に口座を開設して、これまでにあげてきたバフェット銘柄を軸に調査を始めてみてはいかがでしょうか。

 

米国株投資を始めるにあたって、何をどうすればよいのか

米国株に投資をしてみたい

アベノミクスで堅調な日本株も嬉しいが、米国株も気になります。

ところが、外国株式へ投資をするにはどうすればよいか迷うところです。

ここでは、外国株式、グローバル資産への投資の仕方をひとつずつ説明していきたいと思います。

米国株に投資をするために必要なこと

さて、米国株式に投資を始めるにあたって、必要な準備があります。

ここでは、必要な準備を整理しておきます。

  • ネット証券で口座を開設すること(無料ですぐにできます)

え?!口座を作るだけでいいの?そんなに簡単にできるの?という声も聞こえてきそうです。

口座を開設するのには、証券会社によりけりですが、一部証明書なども必要ですが、スマホで写真を撮ってアップロードするだけという内容もあります。

もちろん、口座を開設した後には、入金をしたら、米国株式へ投資をするにあたっては、円からドルに変換しなければなりませんが、作業は全然難しくはありません。

口座開設の簡単な流れは以下の通りです。

  1. 総合取引口座申し込み(通常2週間程度で開設できます)
  2. 書類一式の返送
  3. 口座開設完了
  4. 米国株取引口座申し込み

という流れになります。

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米国株初心者はどの銘柄に投資をすべきか

米国株にどの銘柄に投資をすればよいか。次に出てくる疑問はこれでしょうか。

これが一番の問題かもしれませんが、これから米国株投資をはじめる初心者や投資入門者は、ウォーレン・バフェットのような実績のある著名な長期投資家の銘柄をまねるのも一つです。

バフェットがどのような銘柄を保有しているのかは、バフェットが経営をしているバークシャー・ハサウェイのアニュアルレポート(年次決算書)などを今後じっくりと見ていくことにします。

米国株に投資をするために必要な勉強とは

でも、米国株に投資をするには、銘柄のことを調べたり会計の知識が必要なんでしょう、という疑問もおありかと思います。

投資銘柄を判断する際には、いくつか投資の基礎がひつようです。

しかし、そうした勉強も運転免許を取得するために必要な勉強と同じくらいか、実際は少ない程度です。

ここで簡単に触れておくと、必要な知識は大きく3つです。

  • 損益計算書
  • 財務諸表
  • バリュエーション(株価評価)

実際にこれだけです。証券アナリストやポートフォリオマネージャーと呼ばれるプロの投資家たちも、複雑な分析をしているように見えますが、実際の作業を大きく分けるとこうした3つのポイントについて分析と確認をしているにすぎません。

損益計算書とは何でしょうか。

簡単に言うと、売上や利益、費用はどのくらいあるかを知るための資料です。

財務諸表とは何でしょうか。

これは、どれくらいお金を持っているか、どのくらい借金をしているかを知る資料です。

バリュエーションとはなんでしょうか。

耳慣れない言葉ですが、株価が高いのか安いのかを知る指標です。

株価と利益を比較するPER(株価収益率)や株価と株主のお金である株主資本を比較するPBRが代表的です。この2つさえ知っていれば、なんとかなるというのも事実です。これらに加えて、ROE(株主資本利益率)を理解しておけば、ほとんど問題ないレベルといえるでしょう。

え、3つのポイントだけ抑えておけば、米国(アメリカ)株投資ができるのかとお考えの個人投資家の人も多いでしょうが、答えは、できます。

確かに、米国株の情報は日本株の情報と異なり、英語なので情報を分析したり、理解することは難しいでしょうが、基礎を抑えれば、実際に投資をすることができます。

米国株はSBI証券やマネックス証券や楽天証券で簡単に始めることができます。

挑戦してみてはいかがでしょうか。

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