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スターバックスの株価と業績を徹底解説-株価推移(SBUX)とチャートと配当とスターバックスカード

スターバックスといえばもはや知らないという方はいないでしょう。そしてマクドナルドと同様に世界でも成功したファーストフードチェーンとも言えます。今回はそのスターバックスの株価推移、業績、配当、財務指標などを見ていきましょう。

スターバックスの株価

スターバックスの株価ですが、下図は2016年からの株価推移を示しています。

以前では、スターバックスは日本でもスターバックス・ジャパンとして2015年まで上場していましたが、以降は上場廃止となりました*1

したがって、今投資ができるのは米国シアトルに本社を構えるグローバルに展開する米国スターバックスのみです。

米国の株式市場が堅調かというイメージとは異なり、株価推移はボックス圏及びレンジ内での推移です。

2017年1月7日現在で振り返ってみて、下値は52ドル程度上値は61ドル程度。

スターバックスの業績

スターバックスの売上高 は順調に拡大しています。2015年度は2.4兆円を超える水準にまで来ています。

売上高は2011年は1兆円程度でしたが、それ以降は売上高の伸びは加速しています。

また、営業利益率も20%近くにまで迫るなど非常に高い収益率を示しています。

2012年は苦しんだようですが、その2012年を除けば概ね右肩上がりの収益性といえるでしょう。

それにしても10年で会社は変わるものですね。10年前でもスターバックスは有名でしたから。変わろうと思えばいつでも変われるのですね。

スターバックスの売上高構成

飲料が74%、食品が18%となっており、ほとんどが飲料となっています。

ただ、あの高くて大味の食品が売れるというのも不思議なものですが、飲料で全体の4分の3です。

スターバックスのタンブラー

スターバックスで正直豆を買いたいとか思ったり、フードを食べたいと思ったことはないのですが、無性に欲しくなるのはタンブラーなんですよね。

オフィスにおいておくと、いろいろ使い道があると思うので、欲しいのですが、ありきたりのタンブラーはどうかなと思っていたらこんなタンブラーもあるんですね。逆輸入盤?ですか。ちょっと欲しいかも。

まあ、下の写真のタンブラーの方がオーソドックスでしょうかね。

スターバックスの事業展開

地域別売上高比率を見ると米国が全体の約4分の1程度。それ以外が海外ということになります。 

スターバックスの直営店舗数-世界と日本 

 2015年の会社の資料によれば、2015年9月末時点で世界に直営店舗数は12,235店舗*2

その内訳は、米国が7,559、日本が1,073、中国が1,026、カナダが1,009、欧州全体で737店となっています。

これを見ると、スターバックスも実際はカナダを含む北米と日本と中国のアジアで展開されていて、まだまだ世界で開拓の余地はありそうです。

とはいうものの、コーヒー1杯に300円以上をポンとだせる生活レベルを維持できる国がどれくらいあるのかという議論は必要そうですね。

スターバックスのライセンスを受けた店舗-世界と日本

同時期の資料ですと、ライセンスを受けた店舗数は世界に10,808店舗。

その内訳は、米国が4,962、韓国が831、中国が785店舗となっています。

欧州全体では1,625店舗といったところです。

スターバックスの財務指標

株主資本比率は40%と非常に高く、安心感があります。

2011年には60%もあり、この水準だと米国では借入を増やしてレバレッジをかけて事業展開を拡大せよというような圧力が株主からかかったもおかしくなさそうですね。

実際に、2012年以降は先ほど見てきたように急激に売上高が増えるとともに財務レバレッジは上昇しています(株主資本比率は下落)。

スターバックスの配当か再投資か

一株当たりの配当は増配基調です。

2015年9月末は一株当たり68セントとなっています。株価を考えると配当利回りは低く、魅力的な水準ではありませんね。

配当重視の投資家向けの銘柄ではありませんね。

いわゆる成長投資です。

ただし、ROEを見ると50%を超えいますから株主として配当を受け取らずに、会社に事業機会を世界で探し続けてもらう方(再投資)がよほどリターンが高いといえるです。

なかなかこの手の水準はないです。

スターバックスの創業者

ハワード・シュルツも既に今年で64歳なんですね。

それは引退の話も出てきますね。

結局シュルツが立ち上げて、再生をさせて、そしてまた直接の経営から退いてというような気もするのですが。

それ自体が何度も書籍になるという…。

スターバックスカードとは

スターバックスの成功を支える隠れた存在としてスターバックスカードがあります。一言でいえば、プリペイドカードです。

スターバックスカードのメリット

たまに5,000円をチャージするとコーヒーが1杯無料なので、お得度6%ですね。半期に1度くらいなので、年間600円くらいといったところでしょうか。

スターバックスカードのデメリット

手持ちのカードが増えますが、スマホでも決済できるので問題ないでしょう。

スターバックスカードの会社のメリット

決算書を見るとカードのデポジット(会社からすると前払いなので負債)が2015年9月末で983百万ドル、つまり1,000億円!近くあることになります。

これらはいずれ顧客がコーヒーを購入すれば売上となるのですが、それまでは会社が保有することができます。

プリペイドは日本であれば半分は資産を預けおく(確保)しておかなければならないようですが、裏を返せば半分は運用をしていてもいいわけですし、仕入れなどに回してもよいということでしょうか。

だとすれば、会社のキャッシュフロー上は助かりますね。

こういう、会社にロイヤリティがあって、実際に商品やサービスを販売できる企業はデポジット商法を活用すれば実にキャッシュが潤沢に手に入り運用できるのですね。

こうしたことができる企業もアマゾンやアップル、任天堂、そういう消費者と接点があり、実際に商品を販売できる会社だけですね。

これからの金融業というのはこういう企業と戦っていかなければならないというのは大変なことです。

www.starbucks.co.jp

【参考】スターバックスのキャッシュフロー

気になったのでスターバックスのキャッシュフローも確認しておきましょう。

フリーキャッシュフローは増額傾向なので、今後は配当も増えるかもしれませんね。

財務活動でキャッシュフローがマイナスということは借入などを返しているということですね(頼もしい)。

では、守りの経営かというと、投資活動のキャッシュフローは拡大しているので、そこはしっかりとしていますね。

スターバックスの業績についてさらに詳しく知るには

スターバックスの決算情報を入手するには企業のIRページを参考にすると正確な情報が常に手に入ります。

>>Starbucks Corporation - Investor Relations

【あわせて読みたい】

米国企業の決算について英語でよくわからないという方は、以下のリンクをご参照ください。 

決算の確認ポイントや注意事項について解説をしています。

kabukiso.hatenablog.com

まとめ

いかがでしたでしょうか。スターバックスは非常に高収益で、ここまで来てもまだ世界で展開できそうな地域がありそうですね。

中国もまだまだ日本と比べると店舗数は少なさそうですし、今後はさらにアジアの深堀と長期的にはアフリカなどもあり得るでしょうか。

参考文献

こちらが再生ストーリー。

>>スターバックス再生物語 つながりを育む経営

こちらが創業時のお話。

>>スターバックス成功物語

あわせて読みたい

www.toushin-1.jp