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米国株売買・取引初心者のためのアップル(AAPL)入門:決算情報から徹底分析

米国株・アメリカ株初心者にもすぐに取引できる米国企業解説

米国株が好調だからと言って、日本株のようになじみのある企業そのものが少ないですよね。

「米国株・アメリカ株の初心者向け投資基礎入門」では、米国、いや世界を代表する企業を分かりやすく解説していきたいと思います。

一見なじみのありそうな米国企業でも初心者にとっては決算情報やデータ分析はまた別世界という声をよく耳にします。そうしたギャップを埋めるために理解しやすく、時には日本企業と比較しながら解説していきます。

アップルの強大さを改めて知る

iPhoneでおなじみのアップル。ティッカー・コードはAAPLです。そのアップルですが、実はとんでもなく強大な企業です。アップルの決算期は9月※です。

通常の米国企業が12月決算です。決算期が多少ずれますが、そうした時期のずれを頭に入れつつ、アップルを見ていきましょう。

※アップルの決算はAppleのIR Websiteで直接確認することができます。

アップルの2014年9月期の売上高は、1828億ドル。1ドル=125円換算だと、22.9兆円となります。米国の決算書では、売上はNet Sales やRevenueと表記されます。損益計算書(Profit & Lossを表すことからPL表と呼ばれます。アップルの決算書では、Consolidated Statement of Operationsという表現になっています)に売上高や費用、利益が計算してあるので、覚えておくと便利でしょう。

アップルの事業規模を日本企業と比べてみましょう。トヨタ自動車の2015年3月期の売上高が26兆円であることを考えれば、アップルの企業規模の大きさが想像つきますよね。1台5-6万円のiPhoneを売りながら、トヨタ自動車の売上高に近いとはこれまた驚きです。

さて、アップルは、利益についても圧巻です。日本企業の営業利益にあたる、オペレイティング・インカム(Operating Income)は525億ドル(同6兆5625億円)にも及びます。売上高はトヨタ自動車と同水準ですが、利益規模は全く違います。営業利益率は29%に及びます。トヨタ自動車が頑張って営業利益率10%を達成するぞ!しました!というレベルとは全く違います。

そんなアップルですが、利益を出しながらも、莫大の研究開発(Research and Development)も惜しみません。2014年9月期の研究開発費は60億ドル。日本円にして7500億円。通常、研究開発費は売上高比でどの程度の水準を使用しているかを証券アナリストは算出しますが、アップルの場合は、3.3%と全体に占める比率はそれほど高くはないですが、売上が大きいため、仕方ないのかもしれません。通常の日本の電機メーカーのR&D比率は5%程度です。

税金を支払った当期純利益(Net Income)も莫大です。2014年9月期は395億ドル(同4.9兆円)にも及びます。当期純利益は、プロの投資家の間では、PL表の一番下の項目に当たることからボトムライン(Bottom Lone)とも呼ばれます。豆知識ですが、覚えておくと使えることもあります。

さて、この当期純利益の5兆円は、株主に配当をする配当金の原資にもなります。必ずしもすべてを配当するわけではありませんが、当期純利益がなければ配当原資は潤沢とはいえませんし、配当の自由度が上がることは間違いない事実です。

また、当期純利益から株主に配当を支払った後の金額は、株主資本につみあがります。この株主資本は、Shareholders' Equityと英語では表現されています。この株主資本が基盤となって、資本市場から借り入れすることができる金額などが決まるため、重要な指標です。

アップルの製品ごとの売上高比率

アップルの売上高1828億ドルのうち、実に1020億ドルがiPhoneの売上です。この売上高比率は56%に当たります。次いで大きいのが、iPadの303億ドル、Macの240億ドル、コンテンツ関連売上が180億ドルです。結局、現在のアップルはiPhoneというハードウエア売上に依存していることがわかります。アップルに投資を検討される方は、iPhoneの売上動向がやはり重要だということになります。当たり前すぎる事実ですが、きわめてシンプルです。

iPhoneは何台売れているのか

2014年9月期は1億6921万台、2013年9月期は1億5000万台、2012年9月期は1億2500万台。いつか飽きられるだろうと思いながら、自分でも使い続けてしまうw、iPhone。世界で継続的に1億台以上売っているのはすごいことです。ただし、アップルがすべて順調かといえばそうでもありません。iPadに関しては、2014年9月期は、販売台数は前年比で▲4%減と、マイナス成長です。iPodも▲45%減とApple Watchなどを発売していますが、実はiPhone以外はうまくいっていないのも事実です。

アップル製品はどこで売れているか

アップル製品は、価格が高いこともあり、可処分所得の低い国では売れにくいのは事実です。売れ筋の中心国は、アメリカ、ヨーロッパ、中国、日本、その他アジア地域という順番に売上高があります。売上高比率でいえば、アメリカが36%、ヨーロッパが22%、中国が16%、日本が8%。売上高成長率でいえば、やはり中国が高くなっています。2014年9月期は、中国の売上だ成長率は前年同期比で+17%増でした。アメリカやヨーロッパがそれぞれ同+4%、+8%であるのと比べても非常に高い数字です。中国ではシャオミのような低価格スマホ(2万円スマホ)が出てくることで、中国では競争は厳しいでしょうが、本物!のアップルを購入したい「爆買い需要」はありそうです。

アップル株は買いのか売りなのか

アップルの株価を見極めるのに次のようなポイントが重要だと見ています。

  • iPhoneの成長潜在性:特に中国とそれ以外のポテンシャルのある地域
  • iPhone以外の新商品の可能性
  • ハードウエア以外のコンテンツ販売のアップサイド:Apple Musicや動画配信
  • 民生品以外の取り組み:住宅や自動車産業との付き合い方

こうした点をより調査していけば、アップルの株価により自信が持てるかもしれません。