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PER(株価収益率)とは何か- 株価が割高・割安を測る尺度

米国株式投資を始める方へ

株式投資には、いくつか投資を判断するために必要な指標が出てきます。実はプロの投資家が投資判断によく使う重要な指標もそれほど多くないです。ですので、フィットネスのトレーニングのように、いくつかちょっとじっくりと取り組めば、普通に理解できるようになります。ここではPER(株価収益率)を学んでみましょう。PERは株価評価(割高か割安か)の判断をする際には、もっとも重要な指標です。PERの基本は、割り算が分かれば理解できる直感的には分かりやすい指標です。米国株投資を始める方にはすでになじみのある方も多いと思いますが、あらためて整理と理解をすすめましょう。

PER(株価収益率)とは

PERの計算式は極めて簡単です。

       PER=株価÷一株当たりの利益

株価を1株当たりの利益(英語ではEPS:イーピーエスと呼ばれます)で割ったものが、PERです。

ちなみに、時価総額を当期純利益で割っても同じことです。

PERは、「ピーイーアール」と発音します。

「パー」と発音する人もいますが、私の感覚では、ちょっと年齢が上の方が多いですね。

外国人もピーイーアールと発音をするので、正しく覚えましょう。

たとえば、株価が1000円で1株当たり利益が50円の場合はPERはいくらでしょうか。

1000円÷50円=20倍

PERは20倍となります。

20倍の株価が高いのか、安いのか

実は、プロの投資家もPER20倍が高いのか安いのかは分かりません。

では、PER20倍の意味を考えてみましょう。

20倍というのは、投資をした資金を利益で回収するには20年という計算ができるわけですが、20年はそもそも長そうですが、判断がつきにくいですよね。

たとえば、投資先企業が税金を払ったのちの利益(これを当期純利益や最終利益と呼んだりします)をすべて株主に配当として払うということであれば、その利回りは当期純利益が現在の水準として変わりがなければ、PERは利回りが5%ということになります。

ただし、企業の利益は当然ながら変動しますし、そもそも稼ぐ利益をすべて配当するということも確定されているものではありません。企業の当期純利益が今後成長していくのであれば、利回りは今見ている数字ではないことは理解できます。

2015年7月23日現在のPERは17倍(予想値ベース)

では、実際に日本の株式市場のPERは何倍なのかを見てみましょう。

これは、日本経済新聞サイトから簡単に見ることができます。

国内株式指標 :株式 :マーケット :日本経済新聞

↑のリンクをクリックしていただければ、毎日アップデートされるPERが分かります。

ちなみに、東証1部の連結決算の予想値ベースのPERは17.5倍です。

日本の株式市場を代表する東証1部のPERが17-18倍というのをまずは頭に入れましょう。

一般的に、成長率が高い企業(つまり成長への期待が高い会社)や事業モデルが確立していて、継続的に収益を生み出せる可能性が高い企業や収益性の高い企業のPERは市場平均値よりも高く出ます。

先程、PERが20倍の株価が高いのか、安いのかを議論しようとしましたが、ここでいることは、「市場平均のPERが17-18倍であるのに対して、調査している間映画らのPERが20倍であるのと比較すると、調査している銘柄は割高に見える」ということです。

ただし、ここで一概にPER20倍の株が割高だと言い切ることはできません。なぜかといえば、先ほど指摘したように利益成長率が市場平均よりも高い場合にはPERは割高に映ります。したがって、調査している企業の利益成長率を十分に吟味する必要があります。

ちなみに成長率が高い企業へ投資することをグロース株投資(成長株投資)と呼びます。一般的に、株式市場で頻繁に売買されることが多く、「ホットストック(熱量の高い株)」などと呼ばれる人気銘柄も多く含まれます。

一方で、企業にも寿命がありますし、事業が旬である時期も永遠ということはないです。

PERが高い企業に投資をすることで必ずしも投資が成功するというわけではありません。人気銘柄は既に将来の成長への期待が株価に多分に織り込まれていることもあり、ちょっとした業績の不安などにより、株価が暴落することもあります。したがって、株式市場に不慣れな方はあまりこの手の株に手を出さない方が賢明かと思います。

また、どちらかというとPERやPBR(株価純資産倍率)が低い企業に投資をすることを志向する投資スタイルもあります。それをバリュー株投資と呼びます。これは、グロース株投資と対極をなすもので、多くの人があまり興味がなく、放置されている銘柄であることが多いです。

個人投資家はじっくりと企業が変化をする機会を待つことができるので、バリュー株投資がおすすめです。

プロ投資家はPERをどのように使っているのか

答えは、相対比較です。

ん?!どういうこと?

という声が聞こえてきそうですが、つまり誰かと比べる、自分の昔と比べるということです。

競合企業のPERや同じ企業の歴史的なPERを比較するのです。

競合企業は別の企業なのに比べて意味があるの?という質問もありそうですが、同じ産業に属していて、競争環境は似ていることが多いといえます。結果、成長率も似てくるという前提に立てば、そうした企業と比較してPERがどの水準にあるのか比較するのは一つの株価判断と言えそうです。

また、昔の自分と今の自分を比べてみるというのも比較としては面白いでしょう。PERも以前と今と比べて、売上や利益成長率が以前と比べて上がっているのに現在のPERは昔ほどに高くないからまだPERは上がってもよいというような判断もあるでしょう。

このように、PERは比較という切り口では、結構使い道があります。

いかがでしょうか。PERは簡単な割り算で算出できますが、実はいろいろな使い道があります。株式投資を始める方は一度頭に入れておくと色々と応用が効きます。PERは便利な指標です。