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資産運用初心者の海外資産投資のはじめ方入門

資産運用のはじめ方

資産運用の初心者にとって海外資産である外国株式や海外ETF、投資信託はとっつきにくいものです。

しかし、手元にある資産を運用する際に、すべてを国内資産というのも不安になります。アベノミクスによる株高はいつまで続くのだろうか。国債の暴落はないのだろうかと考えることもあるでしょう。

また、米国も含めて経済成長率やその余地は海外の国々を見渡せば、日本より魅力的な国々は多そうです。

今後米国が金利を引き上げ、日本が引き続き金融緩和を続けざるを得ない状況では日米の金利差は拡大します。結果、円安トレンドに変わりがないとすれば、為替レートによる海外資産評価の上昇も期待できます。資産運用をこれから始めようとする方は海外資産との付き合い方は真剣に考えた方が良さそうです。

目次

1.資産運用初心者の8つの選択肢

2.国内の銀行預金は資産運用とよべる状況ではない

3.国債-安全とは言うけれど、結局は国内資産

4.外貨預金のカギは海外との金利差

5.投資信託は本格的に資産運用を始める前に扱いやすい金融商品

6.株式は調査の手ごたえと経営を感じることができる資産

7.不動産実物投資は資産運用初心者にはちょっと投資金額が大きすぎる

8.FX投資-プロ投資家でも読み切れない為替レートとゼロサムゲーム

9.先物・オプション取引-FX投資と同様にハイリスクに変わりはない

10.まとめ

1.資産運用初心者の8つの選択肢

資産運用のはじめ方を考える前に、私たちがすぐに実行することのできる資産運用の選択肢についてまとめてみましょう。

  • 銀行預金
  • 国債
  • 外貨預金
  • 投資信託/海外ETF
  • 株式
  • 不動産実物投資
  • FX投資
  • 先物・オプション取引

上には、これから資産運用始めようとする人が比較的投資可能な資産をあげたものです。取り扱いやすい資産から順番に並べてあります。

2.国内の銀行預金は資産運用とよべる状況ではない

さて、この中でも、すでにほとんどの方が銀行預金をされていると思います。しかし、その預金金利は0.025%と、100万円を預けても250円にすぎません。時間外に2回程度ATMでお金を引き出せば、飛んでなくなるほどの金額です。利子もないよりはましですが、資産運用というレベルではない気がします。

3.国債-安全とは言うけれど、結局は国内資産

国債の利率は0.365%です。100万円投資することで得られる利子収入は3650円です。これも資産運用と呼べる水準ではないと思います。

また、国債は安全とは言いますが、国債も国内資産であることを考えれば、カントリーリスクを考慮しなくてもよく、かつ利回りがよい投資先は他にもありそうです。

余剰資金が多く、資産運用のバッファーとして活用としているという方以外はあまり使い道はなさそうです。

4.外貨預金のカギは海外との金利差

外貨預金は一時は日米の金利差により円安傾向が強まり、一時は人気がありましたが、現時点では、米国も欧州も金利水準が低く、日米や日欧の金利差はほとんどありません。

欧州は景気が良くないので当面の利上げは難しそうですが、米国の利上げは可能性が高いので、外貨預金で魅力的なのは米ドルでしょうか。

新興国通貨は金利差が確保できますが、これは各国のマクロ経済を読み解きながら外貨への投資をすることになります。

為替レートはプロのエコノミスト等でも正確には読み切れないものです。資産運用初心者がはじめに大きくポジションを持つ投資対象とは言えません。

5.投資信託は本格的に資産運用を始める前に扱いやすい金融商品

一口に投資信託といっても、日本株、グローバル株式、国内債券、海外債券、国内REIT、海外REIT、それらをミックスしたバランス型投資信託などがあります。

日本で購入できる投資信託の数は5000本を超えます。ちなみに、日本で上場している企業の数は3500社程度ですので、投資信託の品ぞろえは、すでに上場企業の数を超えています。

「5000本の中から選ぶはよくわからない!」という方も多いと思います。そうした方には、グローバル資産に投資をしたバランス型投資信託が最初の1本目の投資信託としては向いていると思います。

5.1.バランス型投資信託は自分で合成できるのか

投資信託にうるさい人の中には、「バランス型投資信託は自分でインデックス型投資信託を組み合わせることで合成できる」という方も言いますが、実際に合成しようとすると、どの資産を自分のポートフォリオに組み入れるか、どの割合で組み入れるかで悩むことになります。

また、バランス型投資信託のもっとも重要なポイントは資産の配分です。アセットアロケーションと呼ばれることもあります。このリバランスを資産運用の経験が短い人やこれからはじめようという方が機動的にできるとは考えにくいです。

バランス型投資信託で、各資産の特徴やリスクが理解できるようになれば、自分の人生設計や資産内容を比較して、インデックスファンド、次いで特徴のあるアクティブファンドへと触手を伸ばしていくはどうでしょうか。

5.2.海外ETFのメリットとデメリット

海外ETFは、インデックスファンドの一種ですが、上場しており、またリアルタイムで価格を確認しながら取引できる点が一般の投資信託との最大の違いです。

資産運用に慣れてくれば、一般のインデックスファンドを購入するよりもETFを購入する方が、信託報酬の面では有利であることが多いです。売買手数料を考慮しながら検討されることをお勧めします。

ただし、東証に上場している海外ETFには出来高が少ない銘柄もあり、流動性が少ない銘柄もありますので、注意が必要です。

6.株式は調査の手ごたえと経営を感じることができる資産

資産運用をこれから始めようとする方が、いきなり株式投資を始めることは少ないかと思います。個別の銘柄を購入するためには、その銘柄を事前に多少は調査するでしょうし、そもそもよく知っている企業への投資からかも知れません。

株式投資を始める方には、日本株への投資を始める方が圧倒的に多いでしょうが、資産運用において投資資産対象を限定することは必ずしも良いとは言えません。リスクを管理するという意味での投資資産を限定するという考え方は“あり”ですが、そうでなければ制約条件は多くない方が良いです。

6.1.アベノミクスはいつまで続くのか

日本株はアベノミクス以降、世界でもまれに見るパフォーマンスを見せました。今後もその傾向が続くかどうかはわかりませんが、世界を見渡すと米国も非常に好調です。特に米国企業には、世界で成長している企業や今後成長しそうな企業がごろごろしています。

6.2.配当も魅力的な米国株

また、世界を代表する私たちに身近な米国企業の中には、配当利回りが3%以上の銘柄もごろごろしています。配当タイミングも日本のように年2回だけではなく、四半期に1回実施する企業も珍しくありません。

6.3.中国株も買える米国市場

米国の株式市場には、米国企業だけではなく、中国のアリババのように海外企業も上場しています。米国での取引に慣れることで、世界への投資がより身近になります。こうした機会が、SBI証券、マネックス証券、楽天証券で簡単にはじめられるのは10年前には考えられなかったことです。

7.不動産実物投資は資産運用初心者にはちょっと投資金額が大きすぎる

「アパートを1棟買いませんか」という電話が私にもかかってきますが、さすがにその場で、「はい、買います」とはいきなりなりませんよね。

そもそも不動産実物投資はキャッシュで買い付けることのできる運用資産規模の大きな方は選択肢に入るとは思いますが、そうでない方は扱いにくい投資対象です。

キャッシュをお持ちでない方は、借入をすることになりますが、それはレバレッジをかけているということになります。家賃収入と調達金利がポイントになります。

不動産投資には、節税効果なども期待する投資家も多いので、そうした総合的な判断で運用されることになるかと思います。

8.FX投資-プロ投資家でも読み切れない為替レートとゼロサムゲーム

為替レートは外貨預金の場合と同様にプロの投資家でも正確に読み切れる代物ではありません。外国通貨であれば、海外資産といえますが、資産として安定的にプラスのリターンを出すのは難しいでしょう。

外国通貨は、ビギナーズラックとその扱いやすさから人気ですが、長期投資を目指される投資家にとっては難しい投資対象といえます。

また、レバレッジかけるという証拠金をベースとした取引を行うこともでき、ハイリスク・ハイリターンの投資です。資産運用初心者にはお勧めはできません。

9.先物・オプション取引-FX投資と同様にハイリスクに変わりはない

先物・オプション取引は、株価指数やコモデティ価格などを対象にした投資です。海外の株価指数などは買いが資産といえるでしょう。

しかし、FX投資と同様にレバレッジをかけることができます。これはハイリスク・ハイリターンを意味します。資産運用上級者向けの投資といえ、初心者は手を出すべきで出ないといえます。

10.まとめ

資産運用初心者が海外資産を保有しようと思うのであれば、投資信託かETF、株式投資ーそれもなじみのある有名な企業への投資から始めるのが良いと思います。本当にこれから資産運用を始めようという方は、バランス型投資信託から初めて知識を蓄積しながら、インデックスファンド、ETF、株式投資という順に深堀をしていくのがお勧めです。

一方で、よくわからないからという理由だけで国内資産だけに固執しているのも機会損失という意味で資産運用からすると非常にもったいないです。ぜひ、この機会に始めてみてはいかがでしょうか。

外国株式(米国株・海外ETF)初心者が始めやすいネット証券比較

外国株式投資の始め方ー米国株と海外ETFを中心に

これから米国株や海外ETFなどに投資をはじめようという方は、いろいろと不安なこともあると思います。

たとえば、

  • 海外資産を購入する際の手続きはどうなのか
  • 注文方法は難しいのか
  • 注文時間は何時から何時までなのか
  • 売買(購入・売却)単位はいくらからなのか
  • どれくらいの金額から売買できるか
  • 売買手数料はどのくらいなのか
  • 配当金の通貨は外貨なのか
  • 配当はどこに振り込まれるのか
  • 売買に伴う税金はどうすればよいのか
  • 日本株のような特別口座はあるのか、などです。

これまで日本株や投資信託を購入したことのある方でも、外国株式に挑戦しようと思えば、これまで経験したことのないことには警戒してしまうものです。

私もそうですが、一度経験してしまえば、なじみのある日本株だけではなく、世界を代表する企業に直接投資をすることができます。

なによりも、配当利回りが3%以上ある優良銘柄もごろごろしていて、らくらく配当生活!とまではいきませんが、資産運用がグッと楽しくなりました。

ここで、外国株式の取引の仕方に慣れていただき、国内資産だけではない資産運用を始めるきっかけになればと思います。

目次

1.外国株式投資はどのようにして始めるのかー口座開設前に注意しておきたいこと

2.取扱い銘柄数―資産運用の幅を決めるもっとも重要な点

3.手数料比較―日本株よりは高めです。回転売買には不向き

4.何株から売買できるのか―1株からです!

5.気になる配当金はどこに振り込まれるのか

6.株価情報や投資ツールの違い

7.新たに口座を開けるのマネックス証券だけでよいのか

8.まとめ

1.外国株式投資はどのようにして始めるのかー口座開設前に注意しておきたいこと

米国株や中国株、海外ETFなどに投資を始めるにはネット証券で口座を開けることから始める必要があります。

ただし、その証券会社を選ぶ際に注意すべきポイントがいくつかあります。

ここでは、そのポイントについてそれぞれまとめていきたいと思います。

2.取扱い銘柄数―資産運用の幅を決めるもっとも重要な点

資産運用初心者や経験者に限らず、資産運用にとってなんらかしらの制約があることは望ましいことではありません。

したがって、外国株式に投資をする際に気を付けておきたいことは、各証券会社がそれぞれどれくらいの銘柄数を取り扱っているかということです。

下図は、マネックス証券、楽天証券、SBI証券が取り扱っている米国株及び海外ETFの銘柄数を示したものです。

ここからは、マネックス証券の取扱い数が3000銘柄を超えており、圧倒的に取扱数が多いことがわかります。マネックス証券は、外国株式投資を行う際には、口座を開けておく必要のある証券会社だといえそうです。

図表:ネット証券別米国株式及びETF取扱数 

 マネックス証券楽天証券SBI証券
米国株式(上場株式)3225

1075

1138
海外ETF229229229
合計(米国株式及び海外ETF)345413041367

出所:各種サイトをもとに筆者作成(2015年9月18日現在)

マネックス証券、楽天証券、SBI証券の 3社を取り上げているだけで、「ほかのネット証券はどうなのか」、という質問もあるかと思います。

実際は、ネット証券で米国株を扱っているのは、この3社になります。

筆者個人の意見では、中長期的にじっくり資産運用することに最適な株式は米国株については外して考えることができません。

理由は、中国や欧州の景気低迷が構造化しそうな中、米国は引き続き景気拡大を続け、さらには、競争力のある企業が次々と生まれてくる環境が整っているからです。

したがって、外国株式投資をお考えの方には、米国株を取り扱っているネット証券会社は必須ということになると思います。

3.手数料比較―日本株よりは高めです。回転売買には不向き

米国株の売買手数料ですが、日本株をネット証券で取引をする場合と比較すると、全体的に高めの手数料と言えます。

下図は、ネット証券3社の手数料を比較したものです。

手数料に関して、結論を言えば、マネックスが最安値です。

楽天証券やSBI証券は約定株数(売買が成立した株数の意味)に応じて手数料がかかります。つまり、楽天証券とSBI証券の売買手数料は25ドルからということになります。

一方、マネックスの場合には、約定代金(売買が成立した金額の意味)に応じて手数料がかかりますが、最大の金額でも20ドルです(最低は5ドル)。

図表:米国株売買に伴う手数料比較表

 マネックス証券楽天証券SBI証券
手数料体系約定代金ベース約定株数ベース約定株数ベース
1000株まで約定代金の0.45%。ただし上限は20ドルまで25ドル25ドル
1000株以上同上1000株を超える株数に応じ、1株ごとに2セント追加1000株を超える株数に応じ、1株ごとに2セント追加

出所:各社サイトをもとに筆者作成(2015年9月19日現在)

為替手数料―為替レートが良い時にあらかじめ準備しておこう

外国株式を購入するにあたっては、外貨を準備しておく必要があるのですが、その際の為替手数料は、片道25銭です。片道というのは、買いや売りの1回の取引のことをいいます。

売買する直前に外貨に転換するというのは当然できるのですが、おすすめは円高になった際に適度に外貨に換えておくと売買はスムーズです。

個人的に、買いたい株があっても為替が円安に振れていると、ちょっと手を出したくないケースがよくあります。そのとき売買を見逃してしまうと、あとあと大きく株価が上昇していたりすると、悔しい思いをするものです。

4.何株から売買できるのか―1株からです!

米国株は何株から売買できるのか?、ということですが、これが日本株との大きな違いですが、一株から売買できます。これはどの証券会社でも変わりません。

たとえば、30ドルの株価の銘柄ですと、3600円(1ドル=120円換算)で購入することができます。これは、日本株の最低購入金額と比べると圧倒的に扱いやすいですね。

ただし、このケースであれば、楽天証券やSBI証券では、別途売買手数料の25ドル(3000円)、マネックスは5ドル(600円)必要なりますので、約定代金が小さければ手数料が高めに見えてしまいます。ここは注意すべきポイントです。

5.気になる配当金はどこに振り込まれるのか

配当金は各証券会社ともに外貨で証券口座に振り込まれまれ、各証券会社のサイトで確認することができます。特に心配する材料はありませんね。

6.株価情報や投資ツールの違い

米国株を発注する際に、一番気になるのが、当然ながら株価です。

楽天証券やSBI証券は、無料であれば15分遅れの株価を見ることができます。

しかし、マネックスは無料でもリアルタイムの株価を確認することができます。

したがって、ここでもマネックス証券の優位性がいえます。

   マネックス証券                          楽天証券                         SBI証券
リアルタイム(無料) 15分遅れ。ただし、有料でリアルタイムに 15分遅れ。ただし、有料でリアルタイムに

出所:各社サイトをもとに筆者作成(2015年9月19日現在) 

7.新たに口座を開けるのマネックス証券だけでよいのか

ここまで、取扱い銘柄数、手数料、株価情報など、米国株を取り扱っているネット証券3社を中心にみてきました。

結果は、マネックス証券、圧勝!です。

では 、外国株式投資を始めるにあたって、マネックス証券の口座だけを開設すればよいということなのでしょうか。

実は筆者自身、口座は3証券ともすべて開設し、活用しています。

その最大の理由は、各社、日本株や投資信託の品ぞろえもまた手数料も異なりますし、サイトの使い勝手(ユーザーインターフェースやユーザーエクスペリエンスとでも呼ぶのでしょうか)が異なるので、結果として3社を活用しています。

個人的な感想ですが、複数使うといっても3社が限界の気がします。

逆を言えば、3社程度は使いこなせます。

以下のブログリンクをクリックいただければ、各ネット証券会社を一度に比較することができます。ご参照ください。

www.kabu-1.jp

8.まとめ

ネット証券の各社の良いところをうまく活用して、海外資産で上手に運用を始めていただければと思います。

ニューヨーク証券取引所の取引時間-日本時間何時に取引できるかとリアルタイム株価を知る方法

ニューヨーク証券取引所の取引時間は、時差とサマータイムがあることで、今日の取引時間は日本時間の何時からだっけと毎回悩みます。米国株の取引に慣れた方は頭に入っているかと思いますが、今回はそうでないという方向けに取引時間を季節ごとにまとめます。

米国株初心者が悩むニューヨーク証券取引所との時差

米国株への投資をはじめようと思う初心者にとって厄介なのが、米国株式市場が開いている時間帯です。

米国株と取引する際に存在する時差とは、東京とニューヨーク(証券取引所)の時差です。米国に居住されていた方は分かるかもしれませんが、ほとんどの日本人にとってはがわかりずらいですね。

ちなみに米国の証券取引所は、New York Stock Exchange(NYSE)といいます。発音は「ナイス」と発音します。

米国株の発注に慣れてくると、"仕事を済ませて、ゆっくりと考えながらできる時間帯"とでも言いましょうか、夜も更けてきたことにゆっくりと考え、投資を愉しめる時間になってきました。

さて、改めてニューヨーク証券取引所の開所時間を頭に入れましょう。

ニューヨーク現地での証券取引所の通常取引時間

米国東部の標準時で、

  • 午前9時30分~午後4時まで

が、取引時間になります。

日本時間でいえば、

  • 午後11時30分~翌日午前6時まで

が、取引時間となります。

これは、まさに夜中ということになりますよね。

ライフスタイル、生活習慣を考えれば、場合によっては、"午後11時30分なんて言うのは、もうすでに寝ているよ!"という方もいらっしゃるでしょう。

確かに、証券会社のセールスマンなどの株式市場関係者の朝は早いことが多く、早寝早起きという人は多かったです。

ただ、たとえば、テレビ東京の“ワールドビジネスサテライト(WBS)”を見る頃から、米国の株式市場が開くと覚えれば、ビジネスマンやサラリーマン投資家の方でもしっくりくるのではないでしょうか。

まさに、テレビの経済ニュースで米国市場の相場状況を確認しながら、投資を考えるのも悪くありません。

ちなみに、WBSは、午後11時からです。念のためですが。

>>[WBS]ワールドビジネスサテライト:テレビ東京

サマータイムでの取引時間ーサマータイムは1年のうち約8か月もある

さて、日本から米国株を投資するために一つ注意しなければならない点があります。

それは、"サマータイム"の扱いです。

サマータイムの間の取引時間は、日本時間でいえば、

  • 午後10時30分~翌日午前5時まで

となります。

注意しなければならないのが、サマータイムが1年で意外に長いということです。

サマータイムは、

  • 3月の第2日曜日~11月の第1日曜日

まで続くことになります。

日本人からすれば、「え、サマータイムってそんなに長いの?」という声が聞こえてきそうです。

ただ、日本人からしてみれば、取引時間が1年のうちほとんどが午後10時30分からということで悪い話ではないと思います。

ニューヨーク証券取引所の取引時間に左右されない取引方法

夜遅くに米国株の売買などしたくない!というライフスタイルの方にぴったりの方法がります。

それは「指値(さしね)」をして発注をしておくことです。

これは、日本株でも同じですが、自分で売買したい値段をあらかじめ設定しておくことです。

指値であれば、自分が納得する値段をあらかじめ設定できますし、その値段で取引できれば、自分が相場に張り付いていなくても、米国株に投資をすることもできます。

ただし、一つ注意点があります。

それは、何らかの理由で相場が大きく荒れそうなときには、自分の期待していた株価で取引されないことがあります。したがって、指値で注文を入れていても、海外の経済や企業決算の情報には注意を払わなくてはなりません。

米国株のリアルタイム株価を知る方法

日本でもYahoo!ファイナンスを使えば、米国株についてディレイ(遅れ)の株価を知ることができるようになりました。

私が機関投資家として米国株を運用していた16年前を考えれば、非常に投資環境インフラがアップグレードしているといえるでしょう。

意外に知られていないのが、米国株の株価をリアルタイムに知る方法です。

それは、たとえば、米国のYahoo!のサイトにファイナンスのカテゴリを見に行けば、銘柄のリアルタイム株価を知ることができます。

アップルのリアルタイム株価はここを見る

下のリンクは、アップルを例として米国Yahoo!ファイナンスへのリンクを張っています。

アップルのリアルタイム株価を知りたい場合には、以下のサイトで確認するとよいでしょう。

米国株を日本から発注する際に、株価にディレイがあることを知らずに発注をされた方がいることを耳にしたことがあります。

できる価格がおかしいなと思ったら、証券会社の株価にディレイがあることをご存知なかったようです。もったいないのでかならずリアルタイム株価を確認するようにしましょう。

finance.yahoo.com

【コラム】ヨーロッパ(欧州)の証券取引所の取引時間

ニューヨーク証券取引所の取引時間は、これまで見てきたように深夜から朝方までというイメージですが、ヨーロッパの場合は、国によって異なりますが、大まかに言えば、日本時間の夕方に始まって深夜に終わる、というイメージです。

たとえば、ドイツのフランクフルトであれば、日本時間でいえば、

  • 午後5時30分~翌日午前1時30分

サマータイム時であれば、

  • 午後4時30分~翌日午前0時30分

となります。

株式市場関係者からみれば、ヨーロッパ(欧州)市場は、特段大きな動きがなければ、東京とアジアの株式市場の動きを追って始まりますので、ピリピリする感じはないです。

24時間張りつめて投資をするというのは現実的ではありません。ライフスタイルを考えて投資をするというのは、長く続けるためには必要です。

米国株について本やサイトで更に詳しく勉強してみる

米国株の取引時間は、サマータイムであれば午後10時30分にはじまりますし、そうでなければ、午後11時に始まります。

相場をみるために日本時間の明け方まで張り付いてみるのはしんどいです。日にちをまたがない程度で取引を手じまって、次の日にどうなったかと楽しみに起きるのがちょうどよいくらいです。

NYSEのサイトのリンク

ニューヨーク証券取引所の取引時間や営業日についてさらに詳しく知りたい方は、以下のNYSEのサイトをご参照下さい。

>>NYSE: Holidays and Trading Hours

書籍

上級者向け

米国株式に投資をして儲ける機会を手にしたい方は、結局一番参考になるのが、フィデリティのピーター・リンチの書籍ではないでしょうか。

内容は時間の経過とともに古くなってきていますが、米国株式市場の歴史とともにどのような調査をしてきたのかが理解できると思います。

本書を読めばよくわかるのですが、リンチは小売株への調査意欲が高かったことが分かります。小売株は一度成長ステージに入ると-商品とビジネスモデルが確立されるステージ-業績が急激に拡大していきます。

株価のドライバーは当然業績拡大が効きます。これは米国株に限ったことではなく、日本株でも同様です。特に、米国は人口増が期待できる珍しい先進国です。成長機会を見出している小売株は投資対象として検討に値ます。

以下、ピーター・リンチの書籍を紹介しておきます。どちらかといえば、「ピーター・リンチの株で勝つ―アマの知恵でプロを出し抜け」の方が個人投資家にとっては自身の投資に役立つのではないでしょうか。

>>ピーター・リンチの株で勝つ―アマの知恵でプロを出し抜け

>>ピーター・リンチの株の法則

ピーター・リンチは幅広いセクターに対しての知見を与えてくれますが、米国株で特に外せないのが、テクノロジーセクターです。

テクノロジーセクターや関連銘柄を探す際に外すことができないのが「ゴリラゲーム」です。

イノベーションと思われる商品やサービスが上市され、その後普及していくかどうかのターニングポイントともなる「キャズム(深い溝)」という言葉を聞かれた方もいるかもしれませんが、本書にその解説が詳しくかかれています。

>>ゴリラゲーム ― 株式投資の黄金律

中級者向け

米国株をこれから始めようとされる方は、東洋経済から出ている米国株の会社四季報を参考にされるとよいでしょう。どのように証券会社に口座を開けばいいのか、税金や配当などについて詳しく書かれています。

>>米国会社四季報 2016年 秋冬号 2016年 10/19 号 [雑誌]: 週刊東洋経済 増刊

初級者向け

広瀬隆雄さんは日本でも数少ない米国株の情報や分析をされている方です。私も外国株式に触れて20年近くたちますが、日本でいわゆる簡単に手に入る米国株情報としては見ておくべきものでしょう。

MarketHack(マーケットハック)というブログも運営されているので米国株に興味のある方は一度覗いてみてはいかがでしょうか。

>>Market Hack(外国株ひろば Version 2.0):世界のマーケットの情報を発信します - ライブドアブログ

以下は広瀬氏の著書です。さっと読むことができるので米国株式投資に興味を持ったらざっと読んでみるのが良いと思います。

>>MarketHack流 世界一わかりやすい米国式投資の技法

個別株ではなくインデックスファンドという方へ

米国でも個別株への嗜好からファンドへ、そしてアクティブファンドよりもインデックスファンドという流れは続いています。

この流れは日本の投資信託業界にも流れ込んできています。大手の運用会社による信託報酬率を下げる競争を引き起こしました。

特に生命保険会社や信託銀行系列の運用会社は巨額の年金資金を含むマザーファンドが存在するために運用に関係するコストを薄めることができるからです。

ETFやインデックスファンドへの投資も一つの投資の選択肢です。そうしたインデックスファンド投資がいかに有効かを記した本が以下の本です。

>>ウォール街があなたに知られたくないこと (SBP business―パーソナルファイナンス)

米国株に投資をするといっても様々な金融商品がありますから自分に合った内容のものを選択すればよいと思います。

まとめ-米国株に興味を持ったら証券口座を開設しよう

最後に、証券会社に口座を開設される際には、手数料が安い証券会社や投資情報が充実した証券会社など各社特徴があります。

ご自身のライフスタイルに合った証券会社を選ぶとともに複数口座を持って使い分けるのもありですね。

以下のまとめサイトが便利です。

ネット証券会社の外国株式手数料・カバレッジ比較 | 1からはじめる初心者にやさしい株入門|株1 [カブワン]

いかがでしたでしょうか。皆様の参考になれば幸いです。それでは、よりよい米国株投資ライフをお過ごしください。

【番外編】アセットアロケーションをお考えの方へ

外国株式も日本株に比べればこれまでは超過収益をとりやすい資産ということが言えました。

長期投資で考えれば引き続き米国株を含めたグローバル株式を選好されるのは一つの重要な選択肢だと思います。

とはいえ、短期のボラティリティが欲しいという方は引き続きいると思います。

為替レートはその動きが小さくなってしまいましたが、その代替として仮想通貨の存在が顕著となってきました。

仮想通貨はそれらをベースにしたICO(イニシャル・コイン・オファリング)なども今後の規制次第で様々な方向に変わってくると思いますが、その基盤となるビットコインやイーサリウムを中心とした通貨は今後も注目されていくと思います。

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これまで投資経験があまりない方が資産運用の勉強を少し始めると、必ずと言っていいほど、次のような文章を本で目にしたり、FPにアドバイスを受けたりするでしょう。

  • 資産運用をはじめるなら、ETFやインデックスファンド※を購入しましょう
  • インデックスファンドはアクティブファンドよりも魅力的な商品です
  • ETFやインデックスファンドであれば、個別株を選択するよりも手間が省けます

というような内容です。

※ETFもインデックスファンドなのですが、ここでは、ETF以外の上場されていないインデックスファンドを指すことにします。

ETFやインデックスファンドを試して運用している私としては、上のような内容にすぐに同意できる点もありますが、一方でメッセージを簡単にしすぎているな、と思うこともあります。

これから資産運用を始めようかという方や投資経験が短い方は、そもそも次のような疑問を持たれるかと思います。

  • ETFとは何か
  • インデックスファンドとは何か
  • ETFはインデックスファンドと何が違うのか
  • ETFやインデックスファンドは資産運用で結局のところ最強の金融商品なのか

今回は、こうした疑問にお答えしながら、一般によく言われることを自分の経験を踏まえ、実際どのような問題が資産運用をするうえで直面するのかをご説明していきたいと思います。

目次

  1. ETFとは何か
  2. ETFとインデックスファンドとの違い
  3. ETFのメリット・デメリット
  4. 最強の投資の器(ビークル)はETFかインデックスファンドか
  5. 目先忘れることができない売買タイミング
  6. まとめ

1.ETFとは何か

ETFは、Exchange Traded Fundの略で、TOPIXやダウ平均株価、S&P500といった何らかの指数に連動した投資信託です。

2.ETFとインデックスファンドとの違い

「あれ、ETFもインデックスファンドと同じで投資信託なの?」

とお思いの方もいらっしゃるでしょう。

では、ETFとインデックスファンドは何が違うのでしょうか。

ETFとインデックスファンドの最大の違いは、ETFはトヨタ自動車株といった個別銘柄のように証券取引所に上場しています。

一方、いわゆる運用会社がインデックスファンドと呼んでいる投資信託は上場はしていません。

2.1 手数料の違い

ETFは上場しているので、証券会社を通じて売買する際に取引手数料がかかります。インデックスファンドを販売する証券会社や銀行からすれば、販売手数料※ということになります。

※投資信託の業界では、販売手数料という言葉を使うことがおいのですが、この言葉は投資信託を販売する側の言葉であって、投資家目線でいうところの購入手数料だと思いますので、当記事では購入手数料を使用します。

一方、インデックスファンドの場合は、取引手数料はかからないものの、証券会社や銀行を通じて購入する際には、購入手数料が発生することもあります。

ただ、最近ではインデックスファンドの場合は、購入手数料の必要ない「ノーロードファンド」であることが多く、個人投資家にとっては、資産運用を始めるにあたってコストがかからず、うれしい投資環境になってきています。

2.2 信託報酬

コストでETFとインデックスファンドの共通している点は、運用にかかわるコストが発生することです。これは、信託報酬と呼ばれ、毎日発生するコストです。

ETFもインデックスファンドのいずれも、アクティブファンドと比較すると信託報酬は安いです。その意味で、ETFもインデックスファンドも運用に伴いコストは安く済ませることができます。

信託報酬は必ず発生するコストで、運用にとっては“運用成績に働くマイナスのパフォーマンス”項目ですので、信託報酬が安いにこしたことはありません。

信託報酬は、通常%(パーセンテージ)で表示されます。運用資産にその%をかけたものが信託報酬として毎日徴収されます。

3.ETFのメリット・デメリット

ここでは、ETFのメリット・デメリットを考えてみます。結論から言うと、ETFはインデックスファンドと比較して、金融商品として優れている面の方が目立ちますが、資産運用の初心者からすると少し手間であることが多いかもしれません。慣れの問題ということもありますので、そのあたりは資産運用で慣れてくれば解決してくる問題とも言えます。

3.1 ETFのメリット

ETFのメリットとしては、次のポイントをあげることができます。

  • 購入手数料がかからない(取引手数料はかかる)
  • 上場されているので時価・取引値を見ながら売買できる
  • 信託報酬が安い

という点などをあげることができます。

3.1.1 手数料

購入手数料については、先ほどもインデックスファンドとの違いで解説しましたが、インデックスファンドを購入する際には、インデックスファンドという金融商品を販売する販売会社に対して購入手数料を支払う必要があります。

しかし、ETFは上場株と同様の扱いですので、購入手数料はかかりません。一方で、上場株を取引する際に、証券会社に売買手数料を支払うのと同じで、取引手数料がかかります。

3.1.2 取引価格

ETFは上場しているので、取引価格を見ながら売買をすることができます。ところが、インデックスファンドは、取引価格を見ながら売買することはできません。これはアクティブファンドも同じです。

たとえば、株式市場が開いている日の、午後1時にある投資信託の買い発注をしたとします。その投資信託の購入価額は、投資信託を発注した日の午後3時の引け後に算出されます。つまり、自分が発注したタイミングでは購入価額がわかっていないことになります。

一方、ETFは上場されているので、自分の取引値はわかっていることになります。また、指値などもできますので、価格に敏感な投資家には便利な金融商品といえます。

3.1.3 信託報酬

信託報酬に関しても、ETFの方がインデックスファンドよりも安いことが多いです。これは、ETFやファンドにより違いますので、ご自身で確認されることをお勧めします。

3.2 ETFのデメリット

ETFにもデメリットというか、海外ETFにおいてちょっとした使いにくさもあります。ここでは、東京証券取引所(東証)に上場している海外ETFと東証上場でないETFについて考えてみます。

海外ETFのデメリットとしては、

  • (東証上場の海外ETFは)流動性・出来高が少ないことがある
  • (東証上場以外の)海外ETFは外貨建てであり、為替取引が必要となる

等といったことが挙げられます。

3.2.1 流動性・出来高の話

これは、個人的な経験から言える話です。海外で有名なETFが東証に上場しているのですが、それを購入しようと発注をしたのですが、出来高が少ないため、なかなか売買が成立しませんでした。

平時の買いの場合であれば、まあまあ我慢できる状況ですが、これが、パニックをともなう有事の際には、簡単に売却できないリスクがあるということにもなります。私は、そうした流動性のリスクは取りたくないので、東証に上場する海外ETFはあきらめました。

ただし、東証には多くのETFが上場されているので、流動性のあるETFについてはその限りではありませんので、ETF全体を否定するものではないということは付け加えさせてください。

3.2.2 為替取引の話

海外上場のETFについては、当然ながら購入する際には外貨で購入する必要があります。ネット証券で発注する際にも外貨をあてがって購入することになります。つまり、為替取引をする際の取引手数料が必要となります。米国株というような外国株式を取引したことがある方は、慣れてい入る方も多いと思いますが、そうでない方は少しハードルを感じる方もい多いでしょう。

その点、東証上場のETFやインデックスファンドは円建てで購入することができますので、便利です。これは、資産運用初心者にはとっつきやすいポイントですね。

4.最強の投資の器(ビークル)はETFかインデックスファンドか

資産運用を始める方は、一度は目を通したことが良い本として、山崎元・水瀬ケンイチ「全面改訂 ほったらかし投資術 (朝日新書)」があります。

上記では、利便性に関してはインデックスファンドに軍配を上げています。

インデックスファンドは、

  • 金額指定売買ができる
  • 分配金再投資コースを選択できる
  • 自動積立サービスを利用できる

等といった点を挙げています。

これは私も同意なのですが、1点疑問を感じえないのが、純資産についてです。

同書では、

一般的には、投資信託は100億円の純資産があれば安心といわれているようです。

と、他人事のように書かれていますが、100億円程度ではファンド単独の継続性は安泰とは言えません。簡単な計算をしてみれば、すぐにわかります。

たとえば、<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンドでいえば、信託報酬は0.29%(税抜き)です。

100億円の純資産で、運用会社などが手にすることができる信託報酬は、2900万円です。

加えて、その信託報酬も、次のようにさらに細分化することができます。

  • 委託会社(運用会社):0.13%
  • 販売会社(証券会社):0.13%
  • 受託会社(信託銀行):0.03%

と分けられることができます。

つまり、運用会社のニッセイアセットマネジメントが手にすることができるのは、1300万円ということになります。これでは、ファンドマネージャーへの給与の支払いや事務手続き費用などを考えれば、個人的にはちょっと採算としてはきついのではないかなという気がします。ただ、資産運用規模、つまり純資産が大きくなれば、ファンドマネージャーや事務手続き費用などは固定費に近い扱いですので、運用会社での採算は良くなることになります。

一般に、採算の取れない投資信託を「赤字ファンド」と呼びますが、純資産100億円のファンドでも、採算にのっているファンドとも呼べないことも十分にあり、ファンドの継続性を判断するには時期尚早ともいえます。

5.目先忘れることができない売買タイミング

山崎・水瀬本では、繰り返し繰り返し手数料・信託報酬の話が繰り返されていますが(それ自体は否定しませんが)、実際に取引を始めると直面するのが、売買タイミングです。売買タイミングによっては、手数料や信託報酬分があっという間に吹っ飛んでしまうくらい損をしてしまうことがあります。取引を始める前に散々考えて購入したのに、あの時間は何だったんだ!ということも少なくありません。

投資信託は株式指数などに連動しているため、個別株と比べて大幅な上昇や下落がない分、一度高値でつかんでしまうと取り返すのに時間がかかることがあります。こうしたことがあると、アクティブファンドで、しっかりリスクをとって運用をしてくれるファンドはありがたく感じます。

6.まとめ

いかがだってでしょうか。ETFもインデックスファンドも長所と短所がありますが、投資家の慣れ不慣れで選択すればよいと思います。また、リスクを十分にとっているアクティブファンドであれば、十分投資をするのに値するファンドも存在します。選択肢が多い個人投資家は、投資先を制限することなく検討されるのが一番良いと思います。 

米国株・日本株初心者でもすぐわかる株価と金利入門

株価と金利がわかる株初心者入門知識

株式投資をはじめたばかりの人にとって、株価と金利の関係性はピンとこないですよね。

しかし、株式投資をはじめるにあたって、その関係性を理解しておくことは重要です。
今回は、論理的な背景はさておき、初心者が気を付けておくべきことを解説していきます。

目次

  1. 株価と金利の関係
  2. 金利はどのように変わるのか
  3. 金利を動かすこと、金融政策は一筋縄ではいかない-デフレの場合
  4. 金利はだれが決めるのかー日銀と金融政策決定会合&FRBとFOMC
  5. 市場関係者が最大の興味を持っているのは米国の利上げタイミング
  6. まとめ

1.株価と金利の関係

お忙しい方もいらっしゃると思うので、結論から言います。

  • 金利が上がると、株価は下落する。
  • 金利が下がると、株価は上昇する。

これだけです。

ただし、これは短期的な一面といえます。
金利は、変化したその一瞬だけではなく、そのあとにも影響を及ぼすことになります。
ここでは、話が複雑になるので割愛しますが、とりあえず、上で示した金利と株価の関係は頭に入れておいてください。

2.金利はどのように変わるのか

さて、金利が変わる状況とはどのような場合でしょうか。

たとえば、中央銀行である日本銀行やFRB(米国の中央銀行)、ECB(欧州の中央銀行)が景気の見通しを変えているというような状況です。

仮に、中央銀行が、現在景気が良くなりつつあり、物価が上昇するペースが上がってきているときに、少し景気を冷ましておいた方が良いな、というようなときは金利を引き下げます。それを「利上げ」といいます。

金利を上昇させることで、資金調達のコストを上げることができ、個人や企業が資金を調達するのが難しくなります。こうしたメカニズムにより、物価上昇を抑えるということができます。

また、景気が減速して、少し景気を上向きにさせたいな、と思うようなときは中央銀行は金利を引き下げます。これを「利下げ」といいます。

金利を引き下げることで、資金調達のコストを引き下げることができ、個人や企業が資金調達をしやすくなります。個人であれば、住宅や自動車を積極的でローンで購入するかもしれませんし、企業であれば、設備投資をすることで生産能力を増やそうとするかもしれません。こうした投資行動により、景気が浮揚するきっかけを与えるのです。

このように、金利を上下させたり、資金供給量を調整することで景気や物価に対して影響を与えることを「金融政策」と呼びます。

余談ですが、公共投資など、資金の裏付けが税金などである場合には、「財政政策」と呼びますが、今回は説明は省きます。

3.金利を動かすこと、金融政策は一筋縄ではいかない-デフレの場合

ただし、経済は難しいもので、人間が人為的に行動をして思ったようにいくことばかりではありません。

利下げをしても簡単に景気が浮揚したり、下落する物価を抑えることができないこともあります。それが、日本が1990年代半ばからアベノミクスが始まるまで経験したデフレーション、デフレです。実は現在の欧州も似たような状況にあります。まともに、金利のメカニズム(働き)が効きそうなのは米国くらいなものです。

少し専門的なのですが、金利水準がゼロの状況でどのように景気を浮揚させるかなのですが、そこは中央銀行は時間を味方につけるという方法を身につけました。

金利ゼロをいつまで続けるとか、お金をいつまでに今の量から何倍にするとか、金利やお金の供給量に時間軸を加えることで、景気にインパクトを与えようとすることがあります。これを「時間軸政策」と呼んだりもします。

4.金利はだれが決めるのかー日銀と金融政策決定会合&FRBとFOMC

金利は、日本の中央銀行である日本銀行が、米国ではFederal Reserve Board(FRB)が金利を決定します。

その実質決定機関は、日本銀行の場合であれば、金融政策決定会合で決まり、米国の場合であれば、Federal Open Market Committee(FOMC)で決まります。

金融政策決定会合のスケジュールは年間分がすでに決まっており、誰でも確認することができます。また、金融政策決定会合の1か月後に議事要旨が公開されるので、市場関係者はその内容に注目します。

FOMCのスケジュールも日銀同様に公開されていて、スケジュールとともにステイトメントも公開されています。ステイトメントも以前のFRB議長がグリーンスパン氏であった際には、「文学」とも言われるように難解な表現であったこともあるので、株初心者レベルでは気にする必要はないのですが、こうした仕組みで金利が決定されているということは頭に入れておくことは損がないと思います。

5.市場関係者が最大の興味を持っているのは米国の利上げタイミング

先ほど、金利による金融政策でまともに機能しているのが米国だけです。世界の市場関係者が最も関心を寄せているのが米国の利上げタイミングです。

現在は(2015年8月現在)、中国をきっかけとして世界同時株価下落となり、これまで言われていた2015年9月の利上げは難しくなっていると思います。

しかし、いずれにせよ米国の景気が良くなり続けるのであれば、いずれは金利を引き上げることになるのですが、市場はしばらく利上げを考えることを忘れたいという気になっているのではないかとみています。

6.まとめ

株価と金利に関して、結論と少し詳しい解説をしてみましたが、いかがだったでしょうか。

基本を頭に入れながら、

米国株に投資をされている場合には、ジャネット・イエレンFRB議長の発言には注目して損はないですし、日本株に投資をされている場合には、金融政策決定会合での黒田東彦総裁の発言が重要となります。

金利もそれほど頻繁に変わるものではないので、都度、意識をするような習慣をつける程度でも大丈夫です。 

米国株投資初心者でもわかりやすい配当金と税金入門

米国株投資投資を始める方は、どのようなことを期待して始められるのでしょうか。株式投資には大きく二つの醍醐味があります。やはりその2つとは株価の値上がり益と配当ではないでしょうか。今回は米国株への投資の意義や税金について考えてみたいと思います。

米国株投資を始める理由ー米国株は高配当か配当生活はできるのか

いくつか理由があるかと思いますので、このブログでも簡単に整理してみましょう。

  • 好調な米国経済により米国株は日本株以上に恩恵を受けると期待している。
  • 米国企業は配当や自社株買いなど株主還元に日本企業よりも積極的。結果高配当期待。
  • 円安を期待して外貨での投資や配当を期待している。

等といったところでしょうか。

このうち、一つでも当てはまる方には、ぜひ、これからお話しする米国株の配当と税金について知識を得ていただき、今後の資産運用に活用いただければと思います。

目次

  1. そもそも米国株の配当タイミングは
  2. 配当はどこの口座に振り込まれるのか
  3. 米国株取引にかかわる税金
  4. 譲渡益はどこで課税されるのかー初心者でもわかりやすい譲渡益課税
  5. 配当金への課税ー配当金課税は二重課税
  6. NISA(ニーサ)で米国株投資をお考えの方に
  7. このブログでのまとめと証券口座解説

1.そもそも米国株の配当頻度やタイミングは

結論から申し上げると、米国株の配当は四半期ごと、つまり3か月に1回支払う行う会社も多いです。

配当好きな方は日本株よりも、ぜひ米国株をお試しください。

こう申し上げると、

「え?!日本企業は半期、つまり6か月に一度でしょう?!」

という声が聞こえてきそうです。

米国のように株主を見て経営をするということは、米国企業のように行き着くところ、3か月に1度の配当ということになるそうです。

日本企業の株主還元もまだまだといったところですね。

【コラム】IBMをケースに株価や配当、配当利回りついて考える

ご存知の世界を代表するIT企業であるIBMは業績も株価もこれまでちょっとパッとしないのですが、四半期ごとにきっちりと配当を支払っています。

 

配当の原資は基本的には当期純利益です。当期純利益の中から株主に配当が支払われますので、当期純利益をチェックしてみましょう。

 

 

IBMの配当は四半期ごとで、2015年8月8日現在で配当利回りは3.3%です。

配当利回りは楽天証券等ネット証券の画面で確認できます。

  • 配当
  • 配当利回り
  • 権利落日
  • 権利確定日

等が楽天証券の個別銘柄のページに丁寧に書かれています。

ぜひ口座を開設して気になった銘柄を確認されるのが良いと思います。

2.配当はどこの口座に振り込まれるのかー配当の受け取り方法

私も日本のネット証券を活用して米国株投資を行っているのですが、しっかりと口座に振り込まれています。

先ほど例に挙げた楽天証券では、

「入出金・振替」>「口座明細(精算履歴)」>「外貨建て」

の順にさかのぼっていけば、配当金額の明細を確認することができます。

3か月ごとに配当が振り込まれるのは何とも言えない楽しさがあります。

3.米国株取引にかかわる税金

さて、配当の楽しみが3か月に1回あるということは、税金についても同様だということです。ただし、結論から先に述べておくと、それほど面倒ということはありません。ご安心ください。

ここからは税金について、じっくり当ブログでみていくことにしましょう。

米国株取引に関わる税金は、日本株の取引と同様に大きく2種類あります。

  • 譲渡益課税(じょうとえきかぜい)
  • 配当課税(はいとうかぜい)

の2種類です。

4.売却益はどこで課税されるのかー初心者でもわかりやすい譲渡益課税

さて、米国株を保有し、売却益が出た場合にはどのような手続きが必要なのでしょうか。結論だけを述べれば、日本株と考え方は大きく変わりません。

譲渡益と呼ばれる売却益には、日本国内で課税されることになります。

米国株も日本株と同様に、申告分離課税の対象となります。

税率は、おなじみの20.315%です。

米国株は外貨建て資産であるために、譲渡損益の計算には、為替レートが少しだけ面倒です。

換算レートは、実際に自分が外貨を購入したり、自分で円貨に戻した時の為替レートでないということには留意が必要です。

実際に使用される為替レートは、株式購入時や売却時のTTB(電信買相場)やTTS(電信売相場)が適用されます。

面倒な気がしますが、特定口座で米国株を売買されている方であれば、その手間も省けます。

5.配当金への課税ー配当金課税は二重課税

配当金に関しては、米国の租税条約(そぜいじょうやく)に資する10%が源泉徴収されます。

また、その差し引かれた金額から、日本国内でも税率20.315%がかかります。

つまり、おおよそ日本と米国の合計30%近くの税金がかかることとなります。

日本から米国株を購入するので、仕方ないのかもしれませんが、二重課税ということになります。

ただし、この二重課税のうち外国で課税された分は確定申告をすることで、日本の所得税や住民税から控除することができます。

詳しくはお近くの税務署で相談すると親切に教えてくれます。

米国株にかかわる税金を損益通算する方法

確定申告をすることで、別のメリットがあります。

米国株の譲渡益課税及び配当課税分を他の金融商品の損益と通算することができます。

ほかの金融商品とは、

  • 日本の上場株式
  • ETF(上場投資信託)
  • REIT(不動産投資信託)

などが挙げられます。

譲渡損失が出た場合などは、国内の金融商品と同様に確定申告を行うことで、向う3年間の繰り越し控除が活用することができるので、ぜひ活用できる方は活用されてみてはどうでしょうか。

6.NISA(ニーサ)で米国株投資をお考えの方に

NISAを活用される方はいくつか注意点がありますので、頭の片隅に入れておいてください。

NISAは国内では非課税ですが、米国で課税される税金については非課税になりません。まあ、当然といえば当然ですが、NISAは日本のルールなので、米国は関係ないということです。つまり、米国の租税条約の配当課税の10%はいずれにせよ控除対象などにはなりません。

また、NISAはそもそもが非課税口座という立てつけなので、確定申告で繰り越し控除などの損益を通算することができません。

7.このブログでのまとめと証券口座開設

まとめますと、譲渡益課税は日本で、配当課税は日本と米国で課税され、源泉徴収も特定口座であれば、特に手間もかかりませんので、ぜひ配当が3か月に1度の配当生活を楽しんでみてはいかがでしょうか。

日本株のように株主優待のような景品等が好きな方も多いでしょうが、現金をもらえる方が私は大好きです。そんな方には米国株投資はたまりません。

ぜひ、証券口座を開設して米国株式投資で配当生活を楽しんでみて下さい。

証券口座開設のおすすめはネット証券ですが、各証券会社でサービスが異なりますので、2から3つの証券会社口座を開設するのが良いと思います。

米国株式の株価は何故・どのような理由で変動するのか

米国株式初心者だけでなく株式投資初心者が知りたい株価入門

株式投資をはじめたばかりの人や初心者の方は、どのようなことが起きれば株価が上昇するかわかりにくいですよね。私も初めは教科書で証券アナリストの教材を勉強していましたが、いまいちよくわかりませんでした。

ところが、社会人になって、株式運用の経験の長い人から話を聞く中で、非常にシンプルでわかりやすい説明を受けました。それは次のような説明です。

「株でもっとも重要なのは変化だ」

これをはじめに聞いたとき、当たり前でしょうと思ったのですが、非常に深い意味があったのです。ここではその背景を例をあげながらひとつづつ説明していきましょう。

アーニングスサプライズ(収益予想のズレによる驚き)

企業決算を発表することにより、みんなが予想していたよりも業績が良かったとか、次の決算の見通しが期待よりも良かった、等という理由で株価が非常に上昇することがあります。これを米国株式市場では「アーニングスサプライズ」により株価が上昇したと呼びます。

さて、みんなが何をもって驚くかというと、株式市場では「コンセンサス」と呼ばれるみんなが予想した収益の平均値があります。これは、ゴールドマン・サックス、メリルリンチ、モルガン・スタンレー、UBS、等といった世界の投資銀行の証券アナリストが企業業績を予想した平均値です。どんなに有名なアナリストもそのうちの一つで、有名な企業や大きな企業ほど予想するアナリストの数が多く、予想値のばらつきが小さくなる傾向があります。裏を返せば、そうしたみんなの予想値をもとに株価が形成されており、その状態を「株価がコンセンサスを織り込んでいる」とも呼びます。株式市場が効率的だという前提に立つと、コンセンサスはすぐさま株価に織り込まれ、コンセンサスに変化がない限り株価は動かないということになります。

ところが、株価はみなさんご存知のように毎日動きます。これはなぜだというかと、コンセンサスに対してみんなの予想が変化していることを表しています。当然、毎日株価を見ながら買いだ、売りだと取引をするから株価は動くわけですが、そうして取引する人は現在のコンセンサスに対して収益が上振れるから買い、下回るから売るという理屈です(まあ、事情があって売り買いする人がいるので必ずしも全員がそうだというつもりはないですが)。

最近では、アマゾンやグーグルのような時価総額が大きく、相当数の証券アナリストが予想している企業に関しても決算を発表してから、引け後に10数%も上昇していることがあります。これは、まさにアーニングスサプライズのたまものといえます。

たとえば、アマゾンは利益を出さないことで有名です。アマゾンの経営者、ジェフ・べゾスは、短期的な利益を犠牲にし、長期的な事業機会に投資をしています。株式市場もそうしたことを十分に理解していて、「アマゾンは売上高の成長率は高いものの、利益は思ったほどでない」というコンセンサスwができています。そこに決算でひょんなことで利益が出ると、株式市場はびっくりして株価が上がるのです。

ちょっと玄人編ですがショートカバーという現象

企業決算後に大した決算ではないのに株価が大きく上昇することがあります。これは、もともとヘッジファンドなどが、企業業績は大したことない、つまりコンセンサスを下回るという予想のもと、先物で売っている場合があります。これを「株をショートする」といいます。

最近のグーグルは成長率が鈍化し、株式市場でもアナリストから比較的将来の成長に関して懐疑的にみられている銘柄です。一方で、インターネット広告市場でグーグルにかわる企業も少ないことから、長期投資で保有する投資家も多いのが事実です。そうした構造の下、ヘッジファンドの運用者は、グーグルの業績が悪化するのを虎視眈々と狙っています。ひとたび業績が悪くなれば、大量の売りが長期的に出るからです。

こうしてショートされた銘柄は決算というイベントで悪い材料は一時株価に織り込まれたということで、ヘッジファンドは先物で売っていた株を買い戻します。これをショートしたポジションを回復させることから「ショート・カバー」と呼びます。

株式投資の初心者などは、決算後株価が大きく上昇するので、これは業績が良いのだなと、思って株を買ったものの、その後、株価がダラダラと下落することがります。これは、ショート・カバーで一時的に株価が上昇したものの、その後再び株をショートする投資家がいるからです。株式入門編レベルでは、ショート・カバーなどという言葉はおそらく出てこないですが、こうした現象も米国株初心者も十分に知ってくべきです。

では、なぜアーニングスサプライズが起きるのかを考えよう

アーニングスサプライズが起きるのは、みんなが考えていたよりも企業業績が変化しているからであり、それは経営者による経営手腕によるものであったり、為替レートにより企業業績がこれまで以上に改善したり悪化したりするからであったり、金利が上昇することで金利負担が変化することによるものです。

変化というのは、小さな話から金融政策によるインフレ率や金利水準なども含めて非常に幅広い話になります。米国株式投資には、日本からでは時差を伴って入ってくる情報もありますが、基本的には瞬く間に株価に織り込んでしまいます。しかし、どのような投資家も株式市場の前には投資機会や公開情報を集める機会は平等です。ただし、どこまで知識を自分のものにするかは人それぞれです。

ここまで読んでいただいた方は、すぐにはすべてを知ることはできないが、一つずつ学びながら知識を自分のものにしていっていただければと思います。

米国株式市場には成長力の高い企業がたくさんある

米国株には世界でも競争優位にある企業がたくさんあります。もちろん日本にもそうした企業がありますが、3500社ほど上場している中でどれくらいの企業が世界で競える状態にあるかは疑問です。

これは、コロンブスの卵的な発想かもしれませんが、「企業規模の大きな企業ほどリスクは抑えられ、成長機会が多い」というケースも見受けられます。

これもすべての企業についていえるわけではありませんが、そうした米国株を見つけることができれば、長期に安定的に運用することも可能です。

ぜひ、挑戦してみてはいかがでしょうか。

米国企業の決算情報の調べ方

日本企業の株式投資に慣れた方でも、米国株・アメリカ株投資となると、どのように企業決算の情報を入手すればよいのか迷ってしまいますよね。ここではどのように企業情報にアクセスするかの方法を解説します。

米国株初心者が取引を始める前にどのように企業決算情報を入手するか

まずはじめに強調しておきたいのは、米国企業の企業決算情報に関しては、日本企業の情報開示よりもはるかにフェアです。

フェアとは何かといいますと、(世界中の)誰もが同じ情報に平等にアクセスする環境を整えてくれているということです。

当然、言語は英語になってしまいますが、インターネットを活用すれば、米国にいる投資家や証券アナリストと同じ内容の情報に同じタイミングでアクセスることができます。

日本企業では、決算説明会が東京を中心に行われます。機関投資家と呼ばれるプロの投資家や大手証券会社の証券アナリストが参加する決算説明会で議論される内容は必ずしも公開されるものではないですし、中には決算説明会で配布される資料は公開されないものもあります。

一方、米国は米国に投資をする投資家が世界中にいるという事実もありますが、米国も東と西も含めて時差がありますし、東京のように会社が一極集中しているわけでもないので、決算説明会を一部の都市だけで行うことは実際不可能です。

こうした点もあり、歴史もありますが、米国企業の情報開示ははるかに先進的といえます。

米国企業の決算情報はIRから

米国株初心者が株式の売買をするにあたり、どのように情報を入手するかについてお話しします。

たとえば、グーグルを例にとってみましょう。グーグルについて、調べたいなと思ったときは、

「Google IR」とグーグルやヤフーの検索サイトで検索をしてみて下さい。この際、注意してほしいことは、検索する際には、アルファベットで入力してください。英語のサイトを検索しようとしていますので、当然とも言えますが、念のために記しておきます。

さて、IRとは何のことかまだご存じない方もいるかと思います。簡単にIRについて説明しておきます。IRとは、インベスター・リレーションズの略のことです。投資家との関係を構築する事業会社内の部署です。

IRは、企業が主に投資家に対して、投資判断に必要な情報を開示することが主な役割です。その開示姿勢も、企業価値に影響がありそうな内容については、適宜、迅速に公開することが求められます。また、通常の企業業績の内容については、公平にまた継続的に開示することも重要な役割です。

IRとPRの違いは、一部の書物には「PRはポジティブな内容しか言及しないが、IRはネガティブな内容も言及する」と書かれていますが、これは表面的過ぎて実態を表してないとも言えますが、IRの一面を説明した表現としてはそうした面もあります。

IRからどのような決算情報を入手するのか

「アルファベット企業名 IR」で検索した結果、トップにグーグルのIRサイトが出てきます。↓ のサイトです。

Investor Relations – Google

まずは、こちらをクリックしてみてください。

クリックして出てきたサイトの左側には、次のようなメニューが並んでいます。

  • News&Events
  • Financial Information
  • Corporate Governance
  • Top Investor Questions
  • Recent Announcements
  • Other FAQs

というようなメニューが見えますでしょうか。このうち、企業決算情報が整理されているのが、Financial nformationです。こちらをクリックしてみてください。

まずは10Qをみてみましょう

すると、2015Quarterly Earningsの画面が出てきます。

その中には、Q1 Earnings Conference CallとQ2 Earnings Conference Callというように各四半期の決算説明会の内容が表示されます。

この中のコンテンツのうち、Quarterly Report on Form 10-Q というのが、SECに提出するグーグル公式の決算情報です。証券アナリストは、決算情報を正確に知ろうとすれば、こちらを参考にします。ところが、通称10Q(テンキュー)と呼ばれる決算資料は情報が多いため、Conference Call(日本語に訳すと電話会議)で使用される資料にはなりません。グーグル決算について詳細を知りたい場合は↓の10Qを参照してください。

GOOG 10-Q Q2 2015

決算説明会のプレゼン資料

電話会議で使用される資料は、10Qの数字を抜粋したり、要約した、Earnings Slidesを参照してください。こちらは電話会議で会社の経営者が説明を効率的にするためにまとめなおした内容です。会社によってはKPIなどが示されたりしている場合も多く、投資家すべてが役に立つ情報が入っています。一度見てみる価値はあります。

https://investor.google.com/pdf/2015Q2_google_earnings_slides.pdf

Googleのカンファレンスコールにチャレンジ

カンファレンスコールを聞いてみたい、でも夜中には起きられない!という方でも大丈夫です。グーグルが買収した動画配信サイト・ユーチューブでも電話会議の内容は聞くことができます。

 

www.youtube.com

このように、米国株に投資をしようとお考えの方は、情報に関してはあふれていますし、そのメディアも様々です。一度ご自身の興味のある企業を分析してみてはいかがでしょうか。

株価はどのようにすれば確認できるのか

決算情報とともに株価も重要であるが、どのように確認したらよいのでしょうか。

日本のYahoo!ファイナンスでも米国株の株価を確認することはできますが、ディレイ(遅れ)があります。

一番良いのは、米国のYahoo!Financeのサイトで確認すれば、ディレイなしのリアルタイムの株価を見ることができます。

グーグル(アルファベット)のリアルタイム株価を確認してみる

グーグル(現アルファベット)は種類株があるのでややこしいですが、以下のリンクから確認することができます。

 

finance.yahoo.com

まとめ

いかがでしたでしょうか。実は米国株の情報の方が英語さえ問題なければ情報があふれており、入手はしやすいです。少しずつ銘柄を拡げていっても面白いと思います。

米国の株式投資も日本株式投資も基本は同じですが、いずれもグローバルで成長する銘柄に投資をしてその成長を一緒に愉しめると良いですね。

米国株売買・取引初心者のためのアップル(AAPL)入門:決算情報から徹底分析

米国株・アメリカ株初心者にもすぐに取引できる米国企業解説

米国株が好調だからと言って、日本株のようになじみのある企業そのものが少ないですよね。

「米国株・アメリカ株の初心者向け投資基礎入門」では、米国、いや世界を代表する企業を分かりやすく解説していきたいと思います。

一見なじみのありそうな米国企業でも初心者にとっては決算情報やデータ分析はまた別世界という声をよく耳にします。そうしたギャップを埋めるために理解しやすく、時には日本企業と比較しながら解説していきます。

アップルの強大さを改めて知る

iPhoneでおなじみのアップル。ティッカー・コードはAAPLです。そのアップルですが、実はとんでもなく強大な企業です。アップルの決算期は9月※です。

通常の米国企業が12月決算です。決算期が多少ずれますが、そうした時期のずれを頭に入れつつ、アップルを見ていきましょう。

※アップルの決算はAppleのIR Websiteで直接確認することができます。

アップルの2014年9月期の売上高は、1828億ドル。1ドル=125円換算だと、22.9兆円となります。米国の決算書では、売上はNet Sales やRevenueと表記されます。損益計算書(Profit & Lossを表すことからPL表と呼ばれます。アップルの決算書では、Consolidated Statement of Operationsという表現になっています)に売上高や費用、利益が計算してあるので、覚えておくと便利でしょう。

アップルの事業規模を日本企業と比べてみましょう。トヨタ自動車の2015年3月期の売上高が26兆円であることを考えれば、アップルの企業規模の大きさが想像つきますよね。1台5-6万円のiPhoneを売りながら、トヨタ自動車の売上高に近いとはこれまた驚きです。

さて、アップルは、利益についても圧巻です。日本企業の営業利益にあたる、オペレイティング・インカム(Operating Income)は525億ドル(同6兆5625億円)にも及びます。売上高はトヨタ自動車と同水準ですが、利益規模は全く違います。営業利益率は29%に及びます。トヨタ自動車が頑張って営業利益率10%を達成するぞ!しました!というレベルとは全く違います。

そんなアップルですが、利益を出しながらも、莫大の研究開発(Research and Development)も惜しみません。2014年9月期の研究開発費は60億ドル。日本円にして7500億円。通常、研究開発費は売上高比でどの程度の水準を使用しているかを証券アナリストは算出しますが、アップルの場合は、3.3%と全体に占める比率はそれほど高くはないですが、売上が大きいため、仕方ないのかもしれません。通常の日本の電機メーカーのR&D比率は5%程度です。

税金を支払った当期純利益(Net Income)も莫大です。2014年9月期は395億ドル(同4.9兆円)にも及びます。当期純利益は、プロの投資家の間では、PL表の一番下の項目に当たることからボトムライン(Bottom Lone)とも呼ばれます。豆知識ですが、覚えておくと使えることもあります。

さて、この当期純利益の5兆円は、株主に配当をする配当金の原資にもなります。必ずしもすべてを配当するわけではありませんが、当期純利益がなければ配当原資は潤沢とはいえませんし、配当の自由度が上がることは間違いない事実です。

また、当期純利益から株主に配当を支払った後の金額は、株主資本につみあがります。この株主資本は、Shareholders' Equityと英語では表現されています。この株主資本が基盤となって、資本市場から借り入れすることができる金額などが決まるため、重要な指標です。

アップルの製品ごとの売上高比率

アップルの売上高1828億ドルのうち、実に1020億ドルがiPhoneの売上です。この売上高比率は56%に当たります。次いで大きいのが、iPadの303億ドル、Macの240億ドル、コンテンツ関連売上が180億ドルです。結局、現在のアップルはiPhoneというハードウエア売上に依存していることがわかります。アップルに投資を検討される方は、iPhoneの売上動向がやはり重要だということになります。当たり前すぎる事実ですが、きわめてシンプルです。

iPhoneは何台売れているのか

2014年9月期は1億6921万台、2013年9月期は1億5000万台、2012年9月期は1億2500万台。いつか飽きられるだろうと思いながら、自分でも使い続けてしまうw、iPhone。世界で継続的に1億台以上売っているのはすごいことです。ただし、アップルがすべて順調かといえばそうでもありません。iPadに関しては、2014年9月期は、販売台数は前年比で▲4%減と、マイナス成長です。iPodも▲45%減とApple Watchなどを発売していますが、実はiPhone以外はうまくいっていないのも事実です。

アップル製品はどこで売れているか

アップル製品は、価格が高いこともあり、可処分所得の低い国では売れにくいのは事実です。売れ筋の中心国は、アメリカ、ヨーロッパ、中国、日本、その他アジア地域という順番に売上高があります。売上高比率でいえば、アメリカが36%、ヨーロッパが22%、中国が16%、日本が8%。売上高成長率でいえば、やはり中国が高くなっています。2014年9月期は、中国の売上だ成長率は前年同期比で+17%増でした。アメリカやヨーロッパがそれぞれ同+4%、+8%であるのと比べても非常に高い数字です。中国ではシャオミのような低価格スマホ(2万円スマホ)が出てくることで、中国では競争は厳しいでしょうが、本物!のアップルを購入したい「爆買い需要」はありそうです。

アップル株は買いのか売りなのか

アップルの株価を見極めるのに次のようなポイントが重要だと見ています。

  • iPhoneの成長潜在性:特に中国とそれ以外のポテンシャルのある地域
  • iPhone以外の新商品の可能性
  • ハードウエア以外のコンテンツ販売のアップサイド:Apple Musicや動画配信
  • 民生品以外の取り組み:住宅や自動車産業との付き合い方

こうした点をより調査していけば、アップルの株価により自信が持てるかもしれません。

 

PBR(株価純資産倍率)とは何か

米国株投資を始める方が知っておきたい入門レベルの知識

米国株投資をはじめようとお考えの方は、日本株投資を経験し、株式投資に慣れている方も多くいらっしゃるかと思います。そんな方でも米国株投資を始めるとなると、企業そのものになじみがなかったり、決算・説明会資料が英語であったりなど、情報をこれまで通り入手することが難しい人も多いでしょう。

そんな際にやはり活用できるのが、世界共通の数字によるバリュエーション(株価評価)です。株価評価には、いくつもの種類がありますが、その中でもよくつかわれる指標は限られています。

個人投資家の株式運用で勝つ秘訣は、シンプルでかつ分かりやすいのですが、

「割安な銘柄を長期保有すること」

といえます。

その際に重要になるのが、PBR(株価純資産倍率)です。

PBR(株価純資産倍率)とは何か

PBRは直感的にはわかりやすい指標です。

場合によっては、PER(株価収益率)よりも分かりやすい指標かもしれません。

PBRの計算式は次の通りです。

              PBR = 株価÷1株当たり純資産

時価総額で純資産合計割ってもPBRを求めることができます。

PBRは通常、「〇〇倍」と表現します。

たとえば、株価が1000円で、1株当たりの純資産が500円の場合は、どうでしょうか。

PBR = 1000円 ÷ 500円 = 2倍

PBRが2倍というのはどのような状況をいうのでしょうか。

これは株価が純資産に対して2倍の価値を認めているということを意味しています。

通常PBRが1倍を超えれば、企業が保有する資産で株主価値を生み出す事業を行えているという評価をうけているといえます。

ちなみに、2015年7月23日現在の東証1部のPBRは1.4倍です。

現在日本の上場企業の多くは、株主価値を生み出せているという評価のようです。

PBRが1倍を割れているケース

これは、株主資本を将来減らしてしまう可能性を株価が織り込んでいるといえます。

たとえば、将来赤字を出す可能性があったり、株主が期待している収益を上げられなかったりといった可能性です。

したがって、PBR1倍割れの企業経営者は大変肩身が狭いというわけです。ある意味、大変不名誉な称号とも言えます。

ところが、株式投資にとっては、PBR1倍割れというのは必ずしも悪いことばかりではありません。

PBRが1倍を割れているというのは、株式市場が期待していないという裏返しでもあります。

したがって、少しでも会社が良い方向に変化するということであれば、株価は大きく上昇することになります。

もともと株式市場が期待していないわけですから、本当に会社が良くなるのであれば、割安だったということになるのです。

さて、いかがでしょうか。割安株を探してみたくなりましたよね。

PBRはネット証券のツールを使えば簡単に見分けることができます。

個人投資家はそこから始めて、面白い企業を見つけるのも一つの楽しみですね。

 

 

PER(株価収益率)とは何か- 株価が割高・割安を測る尺度

米国株式投資を始める方へ

株式投資には、いくつか投資を判断するために必要な指標が出てきます。実はプロの投資家が投資判断によく使う重要な指標もそれほど多くないです。ですので、フィットネスのトレーニングのように、いくつかちょっとじっくりと取り組めば、普通に理解できるようになります。ここではPER(株価収益率)を学んでみましょう。PERは株価評価(割高か割安か)の判断をする際には、もっとも重要な指標です。PERの基本は、割り算が分かれば理解できる直感的には分かりやすい指標です。米国株投資を始める方にはすでになじみのある方も多いと思いますが、あらためて整理と理解をすすめましょう。

PER(株価収益率)とは

PERの計算式は極めて簡単です。

       PER=株価÷一株当たりの利益

株価を1株当たりの利益(英語ではEPS:イーピーエスと呼ばれます)で割ったものが、PERです。

ちなみに、時価総額を当期純利益で割っても同じことです。

PERは、「ピーイーアール」と発音します。

「パー」と発音する人もいますが、私の感覚では、ちょっと年齢が上の方が多いですね。

外国人もピーイーアールと発音をするので、正しく覚えましょう。

たとえば、株価が1000円で1株当たり利益が50円の場合はPERはいくらでしょうか。

1000円÷50円=20倍

PERは20倍となります。

20倍の株価が高いのか、安いのか

実は、プロの投資家もPER20倍が高いのか安いのかは分かりません。

では、PER20倍の意味を考えてみましょう。

20倍というのは、投資をした資金を利益で回収するには20年という計算ができるわけですが、20年はそもそも長そうですが、判断がつきにくいですよね。

たとえば、投資先企業が税金を払ったのちの利益(これを当期純利益や最終利益と呼んだりします)をすべて株主に配当として払うということであれば、その利回りは当期純利益が現在の水準として変わりがなければ、PERは利回りが5%ということになります。

ただし、企業の利益は当然ながら変動しますし、そもそも稼ぐ利益をすべて配当するということも確定されているものではありません。企業の当期純利益が今後成長していくのであれば、利回りは今見ている数字ではないことは理解できます。

2015年7月23日現在のPERは17倍(予想値ベース)

では、実際に日本の株式市場のPERは何倍なのかを見てみましょう。

これは、日本経済新聞サイトから簡単に見ることができます。

国内株式指標 :株式 :マーケット :日本経済新聞

↑のリンクをクリックしていただければ、毎日アップデートされるPERが分かります。

ちなみに、東証1部の連結決算の予想値ベースのPERは17.5倍です。

日本の株式市場を代表する東証1部のPERが17-18倍というのをまずは頭に入れましょう。

一般的に、成長率が高い企業(つまり成長への期待が高い会社)や事業モデルが確立していて、継続的に収益を生み出せる可能性が高い企業や収益性の高い企業のPERは市場平均値よりも高く出ます。

先程、PERが20倍の株価が高いのか、安いのかを議論しようとしましたが、ここでいることは、「市場平均のPERが17-18倍であるのに対して、調査している間映画らのPERが20倍であるのと比較すると、調査している銘柄は割高に見える」ということです。

ただし、ここで一概にPER20倍の株が割高だと言い切ることはできません。なぜかといえば、先ほど指摘したように利益成長率が市場平均よりも高い場合にはPERは割高に映ります。したがって、調査している企業の利益成長率を十分に吟味する必要があります。

ちなみに成長率が高い企業へ投資することをグロース株投資(成長株投資)と呼びます。一般的に、株式市場で頻繁に売買されることが多く、「ホットストック(熱量の高い株)」などと呼ばれる人気銘柄も多く含まれます。

一方で、企業にも寿命がありますし、事業が旬である時期も永遠ということはないです。

PERが高い企業に投資をすることで必ずしも投資が成功するというわけではありません。人気銘柄は既に将来の成長への期待が株価に多分に織り込まれていることもあり、ちょっとした業績の不安などにより、株価が暴落することもあります。したがって、株式市場に不慣れな方はあまりこの手の株に手を出さない方が賢明かと思います。

また、どちらかというとPERやPBR(株価純資産倍率)が低い企業に投資をすることを志向する投資スタイルもあります。それをバリュー株投資と呼びます。これは、グロース株投資と対極をなすもので、多くの人があまり興味がなく、放置されている銘柄であることが多いです。

個人投資家はじっくりと企業が変化をする機会を待つことができるので、バリュー株投資がおすすめです。

プロ投資家はPERをどのように使っているのか

答えは、相対比較です。

ん?!どういうこと?

という声が聞こえてきそうですが、つまり誰かと比べる、自分の昔と比べるということです。

競合企業のPERや同じ企業の歴史的なPERを比較するのです。

競合企業は別の企業なのに比べて意味があるの?という質問もありそうですが、同じ産業に属していて、競争環境は似ていることが多いといえます。結果、成長率も似てくるという前提に立てば、そうした企業と比較してPERがどの水準にあるのか比較するのは一つの株価判断と言えそうです。

また、昔の自分と今の自分を比べてみるというのも比較としては面白いでしょう。PERも以前と今と比べて、売上や利益成長率が以前と比べて上がっているのに現在のPERは昔ほどに高くないからまだPERは上がってもよいというような判断もあるでしょう。

このように、PERは比較という切り口では、結構使い道があります。

いかがでしょうか。PERは簡単な割り算で算出できますが、実はいろいろな使い道があります。株式投資を始める方は一度頭に入れておくと色々と応用が効きます。PERは便利な指標です。

 

ティッカーシンボル、ティッカーコード(Ticker)とは何か-株価を検索するにはティッカーを使う

ティッカーコードやティッカーシンボルという言葉を耳にしたことのある方の方が少ないはずです。株式投資、特に米国株投資を始めた方はできれば慣れ親しんだ方がよいでしょう。売買を繰り返していれば次第に覚えていくと思います。今回はティッカーシンボル(コード)について解説をしていきます。

はじめに-米国株入門者の方へ

日本株に詳しい人でも、米国株となるとよくわからなことばかりで怖いという方は多いのではないでしょうか。

私も外国株式投資を始める前には、日本株投資や投資信託を購入したことはありましたが、それでも始める際には勝手がよくわからず、不安になるということがありました。

ここでは米国株投資を始めるのにあたって必要な基礎知識を分かりやすく解説したいと思います。

長期でパフォーマンスの良い米国株式投資が少しでも多くの日本人にとって身近になるとよいなと思います。

ティッカーとは何か

ティッカーは、正確にはティッカー・シンボルといいます。

簡単に言うと、日本株の「銘柄コード」にあたります。日本株の銘柄コードでいえば、日立製作所は「6501」というように数字です。

数字は慣れればなんてことはないのですが、覚えにくいすよね。

しかし、米国株の銘柄コードは、会社名の略称であることが多いです。

有名企業のティッカーを見てみましょう

  • iPhoneで有名なアップル(Apple)は、AAPL
  • “アバクロ”で有名なアパレルメーカーAbercrombie&Fitch Co.はANF
  • ECサイトのアマゾン・ドットコム(Amazon.com)はAMZN
  • 鷲のマークのアパレルメーカーAmerican Eagle Outfitters, IncはAEO
  • 中国の最大手ECサイト運営のアリババ(Alibaba Group)はBABA
  • 豪華客船で有名なカーニバル(Carnival)クルーズはCCL
  • ご存じディズニーのウォルト・ディズニー(Disney)はDIS
  • ソーシャルネットワーキングサイトのフェイスブック(Faceboook)はFB
  • 携帯撮影ガジェット大手のゴープロ(GoPro)はGPRO
  • 世界で最大手投資銀行ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)はGS
  • ネット検索サービスのグーグル(Google)はGOOGL
  • 高級バイク大手ハーレーダビットソンはHOG
  • コカ・コーラ(Coca-Cola)はKO
  • ポストイットなどで有名な3MはMMM
  • 動画ネット配信&DVDレンタル大手ネットフリックス(Netflix)はNFLX
  • 大手新聞社ニューヨークタイムズはNY
  • 米国の電通ともいえる広告代理店オムニコム(Omnicom)はOMC
  • コーヒーチェーンのスターバックス(Starbucks)はSBUX
  • 宝石で有名なティファニー(Tiffany&Co.)はTIF
  • つぶやきメディアのツイッター(Twitter)はTWTR
  • スポーツウエアのアンダー・アーマー(Under Armour)はUA
  • 小売大手のウォルマート・ストアーズ(WalMart)はWMT

こうしてみると一度会社名を覚えてしまえば、ティッカーは覚えやすいですよね。

銘柄を発注する際には、ティッカーで確認することがいろいろあるので、必ずしも覚えなくても良いですが、頭に入っていると便利です。

ちょっと小ネタの部類に入るかもしれませんが、知っておいて損はないです。

【ティッカーについてちょっと豆知識】

ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場している会社のティッカーは1から3文字。

ナスダック市場(NASDAQ)上場の会社のティッカーは4文字以上。
※通常は4文字ですがグーグルが5文字ですね。

文字数でどこに上場しているのかは分かりやすくなっています。

慣れてくると、ティッカーはどんどんあまたに入ってくるようになると思います。

ティッカーを使って何をするのか-リアルタイム株価と発注

ティッカーを使うと何ができるのかといえば、株価検索や発注の際に便利です。

たとえば、アマゾン・ドット・コムの株価を調べてみましょう。

日本のYahoo!ファイナンスでも米国株の株価を調べることができるようになりましたがいかんせんディレイ(遅れ)があります。

ここはリアルタイム株価を知りたいところですね。

そのためには、米国Yahoo!のヤフーファイナンスを見てみます。

その時に検索方法は、以下の様に「調べたい企業のティッカー + stock price」で。

"AMZN stock price" と検索をすると、以下のページが検索結果に出てきます。

finance.yahoo.com

このようにティッカーを使えば、検索などに便利です。もちろん、インターネット証券会社の口座で発注をする際にもティッカーは必要です。必ずしもではないですが、知っておくと便利です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ティッカーを使って米国株式投資を快適に行いたいものですね。

米国株投資を始めたいという方は、証券会社の口座を開く必要があります。興味のある方は口座開設を検討してみてはいかがでしょうか。

米国株式投資は世界に目が向いてよいものです。

また日本株も日本人にとってはなじみのある資産です。日本株も長期で成長する銘柄に投資をしたいものです。

バフェットの米国株銘柄選択手法ーバフェットロジーの全貌

バフェットの投資手法に関する投資入門書

マイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツにならぶ大金持ちであるウォーレン・バフェットですが、彼の投資手法に関する書物は数多く出ています。

ただし、それらはバフェットが自ら直接書いた内容ではありません。

バフェットが投資においてどのように銘柄選択を実行しているかについて詳しく書かれた本が、とある近い人によって書かれています。

とある人とは、誰でしょうか。

それは、バフェットの息子の元妻、メアリー・バフェットです。

つまり、義理の娘だったひとというわけです。

義理の娘だった、というのは、現在はどうやら息子さんとは離婚しているようです。

何ともアメリカらしい状況ですが、何はともあれ、いくつかその本とアプローチを紹介していきます。

メアリー・バフェットはバフェットの投資手法のことを「バフェットロジー」と呼んでいます。

そのバフェットロジーの中でも重要な内容をいくつか紹介しておきます。

  • 株主資本へのリターンは適切か(ROEは高いか)
  • 総資産へのリターンは適切か(ROAは高いか)
  • 利益は過去のトレンドは適切か(利益の安定性)
  • 借入が少ないか(財務体質の安定性)
  • 競争優位にある商品やサービスの種類(コアビジネスの競争力)

などなどです。投資を始められた方でも、いくつかはピンとくる内容なのではないでしょうか。

さらに知りたい方は、「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」をご参照ください。

このメアリー・バフェットは、商売が上手で、上の本以外にもいくつか出版しています。

財務分析を具体的にどうすればよいかをしたりたい方は、「史上最強の投資家 バフェットの財務諸表を読む力 大不況でも投資で勝ち抜く58のルール」が参考になります。ただし、簿記2から3級程度の基礎的な会計の知識が必要となりますが、そういった知識がなくても読み進めることはできます。

バフェットの投資や生き方についての語録を知りたい方は、「史上最強の投資家バフェットの教訓―逆風の時でもお金を増やす125の知恵 」が便利でしょう。

バフェットの考えが本当にわかる文章

さて、ここまでバフェットの近親者であった人による書物を確認してきましたが、バフェットが直接書いている文章はないのでしょうか。

実は、一つだけ、あります。

それは何かというと、バフェットが経営しているバークシャー・ハサウェイのアニュアルレポートです。こちらはインターネットでアクセスして、だれでも自由に見ることができます。

ただし、本文は全文英語です。そうしたバフェットの言葉をさらに分析しようとする書物も出版されています。バークシャーのアニュアルレポートは、編集者によりきっちり編集されています。その編集者による本、「完全読解 伝説の投資家バフェットの教え」は勉強になります。少し記載が詳細にわたっていますが勉強になります。

バフェットの自伝・伝記

バフェットの生い立ちから、投資の考え方などを知るために最高の本が出版されました。バフェットは自伝を数年前に出版しました。

文庫・スノーボール ウォーレン・バフェット伝 (改訂新版)〈上・中・下 合本版〉

バフェットといえども、すでに年齢はかなり言っています。

2015年で85歳になります。

バフェットの後継者の必要性も叫ばれるなど、バークシャーの経営課題ともなっています。

そういった意味でも、生のバフェットのことはますます重要となっています。

米国株を始めるならウォーレン・バフェットの投資銘柄を参考にしたい。バフェットは日本株に投資をするのか

米国株vs日本株

アベノミクスで、脱・デフレ、金融緩和により日本株は世界の投資家にとってみてもより魅力的な投資対象となりました。

日本株に投資をするというのも、この3年くらい見れば、世界でも稀にみる投資対象といえたでしょう。では、日本の個人投資家は日本株だけ考えていればよいのでしょうか。

実は、長期で見れば、日本株よりも米国株のパフォーマンスの方がより高いといえます。あくまでも過去の実績の話ですが。それもまた事実です。

バフェットが語る米国株の魅力

さて、これはなぜでしょうか。

これは、世界で最も有名な投資家といってもよい、ウォーレン・バフェットの言葉が参考になります。ちなみにウォーレン・バフェットは保険会社であるバークシャー・ハサウェイの経営を行っています。この保険会社についてはかなり特徴がありますので、後ほど説明いたします。

話をもとに戻しますと、米国株が株初心者にとっても面白いのは、

「経済が成長を続けている。経済成長とともに株価が上昇している」

という一言に尽きます。

日本はアベノミクスにより、デフレからの脱却を目指し、景気回復への道を進み始めました。

しかし、米国は様々な点から米国経済が成長する仕組みができているといえます。

いくつか例を挙げてみることにしましょう。

  • 移民などもあり、人口は増え続けており、ビジネスチャンスが多い
  • 技術革新をリードしている企業が多く、企業の競争力を維持できる
  • エネルギー価格が安く、効率的にビジネスができる

など、数多くあり、米国以上に経済を支える背景がしっかりとした国も少ないです。日本でこうした条件を整えるのにはいくつか高いハードルがありますが、米国はすでにこうした条件を手にしています。うらやましい限りです。

バフェットの銘柄選別ルール

さて、ウォーレン・バフェットはどのような企業・銘柄に投資をするのが良いといっているのでしょうか。

一見、相当レベルの高いの企業秘密のような内容を、ウォーレン・バフェットは惜しみなく公開しています。

それも、こっそりではなく、どうどうとです。

では、どこに記載されているかというとアニュアルレポートと呼ばれる会社が年に1回公表する企業業績や経営者のメッセージとともに公開されています。

バークシャー・ハサウェイの保有銘柄やバフェットのメッセージを詳しくお知りになりたい方は、以下のリンクをご参照ください。ただし、全文英語です。

http://www.berkshirehathaway.com/2014ar/2014ar.pdf

ここでは、アニュアルレポートの中でも、特徴的な内容を今回はご紹介します。バフェットがどのような企業や銘柄に投資をしているかの特徴を理解することができます。

  • 負債が少ない会社
  • 従業員が少ない会社
  • 継続的に利益の出ている会社(バフェットは上場すぐの銘柄には投資をしません)
  • 有能な経営者がいる会社
  • 事業規模がそれなりに大きな会社(実績がある会社)

などなどです。まだまだ基準はありますが、こうした基準を明確に掲げています。

どうでしょうか。あまりにも当たり前すぎてびっくりするのではないでしょうか。

ただ、こうしたバフェットの投資基準を守り続けるというもの難しいのではないでしょうか。

バフェットの投資銘柄

では、具体的にはどのような銘柄に投資をしているのでしょうか。

代表的な銘柄ですと、

  • アメリカンエクスプレス
  • コカ・コーラ
  • IBM
  • ウェルズ・ファーゴ(日本でいえば地方銀行。ただし規模は大きい)

などがあります。バフェットはこの4銘柄を「ビッグ4」と呼んでコア銘柄としているようです。

それ以外では、

  • ディア
  • ダ・ヴィタ・ヘルスケア・パートナーズ
  • ディレクTV
  • ゴールドマン・サックス
  • ムーディーズ
  • ミュンヘン再保険
  • P&G
  • サノフィ
  • USバンコープ
  • USG
  • ウォルマート

などがあります。どうでしょうか。いくつかの銘柄に関しては、日本人でも身近な企業がバフェットのポートフォリオにも含まれているのがお分かりでしょう。

バフェットは、消費者の中でブランド力の高い企業への投資や銘柄を保有することでも有名ですが、実は、それ以外に特徴的なことがあります。

実は、そうした内容は日本ではあまり報道されないのですが、なぜなのでしょうかね。

バフェットの投資の特徴は、2つあります。

  • 金融株への投資が多い
  • 本当に好きな銘柄は会社ごと買収してしまう

という2点に尽きます。

え?!金融株って、専門過ぎてわかりにくいし、個人の中でもブランド力はコカ・コーラやP&Gとは違うよねとお考えの方も多いでしょう。

そうなんです。盲点というか、あえてバフェットは語っていないのかはわかりませんが、そもそもバフェットが経営しているバークシャーも保険会社(それも保険の保険である再保険を中心に扱っている)ですし、それ以外にGEICOという損害保険、ポートフォリオには世界で最も有名な投資銀行のゴールドマン・サックス、ウェルズ・ファーゴなどを保有しています。株の初心者が投資の入門としては金融株はちょっとハードルは高いですよね。

また、バフェットの投資が大胆なのは大好きな銘柄は会社ごと買収してしまうという驚愕の投資スタンスです。実際にBNSF(鉄道会社)やミッドアメリカン(電力会社)すらもポートフォリオに入っています。恐るべし、バフェットのポートフォリオです。

個人投資家がバフェットの投資をまねすることなどできるのかという疑問に対する答えが、バークシャー・ハサウェイは米国で上場しています。

日本の個人投資家も楽天証券やマネックス証券でバークシャー・ハサウェイ株を購入することができます。

バークシャーの株主になることで、バフェットの投資眼を身につけたいものです。

もしもバフェットが日本株に投資をしたら

余談ですが、バフェットは日本株に投資をしているのでしょうか。

実は、答えはノーです。

一部タンガロイに関しては日本企業といえるかもしれませんが、すでに上場企業ではありませんし、これはバフェットそのものが投資判断をしていない可能性があります。買収企業の経営者が判断した可能性が高いです。

バフェットは日本を面白い市場とはいいっていますが、それでもやはり米国市場のほうが面白いと考えているのでしょうね。

ただし、先ほどの投資基準を参考にして、該当する日本株をバフェットよりも先に見つけてしまうことの方が醍醐味がありますね。

米国株に投資をするか日本株に投資をするかは、投資家の皆さんの判断ですが、お宝銘柄を探す醍醐味はいずれもありそうです。

ネット証券に口座を開設して、これまでにあげてきたバフェット銘柄を軸に調査を始めてみてはいかがでしょうか。

 

米国株投資を始めるにあたって、何をどうすればよいのか

米国株に投資をしてみたい

アベノミクスで堅調な日本株も嬉しいが、米国株も気になります。

ところが、外国株式へ投資をするにはどうすればよいか迷うところです。

ここでは、外国株式、グローバル資産への投資の仕方をひとつずつ説明していきたいと思います。

米国株に投資をするために必要なこと

さて、米国株式に投資を始めるにあたって、必要な準備があります。

ここでは、必要な準備を整理しておきます。

  • ネット証券で口座を開設すること(無料ですぐにできます)

え?!口座を作るだけでいいの?そんなに簡単にできるの?という声も聞こえてきそうです。

口座を開設するのには、証券会社によりけりですが、一部証明書なども必要ですが、スマホで写真を撮ってアップロードするだけという内容もあります。

もちろん、口座を開設した後には、入金をしたら、米国株式へ投資をするにあたっては、円からドルに変換しなければなりませんが、作業は全然難しくはありません。

口座開設の簡単な流れは以下の通りです。

  1. 総合取引口座申し込み(通常2週間程度で開設できます)
  2. 書類一式の返送
  3. 口座開設完了
  4. 米国株取引口座申し込み

という流れになります。

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米国株初心者はどの銘柄に投資をすべきか

米国株にどの銘柄に投資をすればよいか。次に出てくる疑問はこれでしょうか。

これが一番の問題かもしれませんが、これから米国株投資をはじめる初心者や投資入門者は、ウォーレン・バフェットのような実績のある著名な長期投資家の銘柄をまねるのも一つです。

バフェットがどのような銘柄を保有しているのかは、バフェットが経営をしているバークシャー・ハサウェイのアニュアルレポート(年次決算書)などを今後じっくりと見ていくことにします。

米国株に投資をするために必要な勉強とは

でも、米国株に投資をするには、銘柄のことを調べたり会計の知識が必要なんでしょう、という疑問もおありかと思います。

投資銘柄を判断する際には、いくつか投資の基礎がひつようです。

しかし、そうした勉強も運転免許を取得するために必要な勉強と同じくらいか、実際は少ない程度です。

ここで簡単に触れておくと、必要な知識は大きく3つです。

  • 損益計算書
  • 財務諸表
  • バリュエーション(株価評価)

実際にこれだけです。証券アナリストやポートフォリオマネージャーと呼ばれるプロの投資家たちも、複雑な分析をしているように見えますが、実際の作業を大きく分けるとこうした3つのポイントについて分析と確認をしているにすぎません。

損益計算書とは何でしょうか。

簡単に言うと、売上や利益、費用はどのくらいあるかを知るための資料です。

財務諸表とは何でしょうか。

これは、どれくらいお金を持っているか、どのくらい借金をしているかを知る資料です。

バリュエーションとはなんでしょうか。

耳慣れない言葉ですが、株価が高いのか安いのかを知る指標です。

株価と利益を比較するPER(株価収益率)や株価と株主のお金である株主資本を比較するPBRが代表的です。この2つさえ知っていれば、なんとかなるというのも事実です。これらに加えて、ROE(株主資本利益率)を理解しておけば、ほとんど問題ないレベルといえるでしょう。

え、3つのポイントだけ抑えておけば、米国(アメリカ)株投資ができるのかとお考えの個人投資家の人も多いでしょうが、答えは、できます。

確かに、米国株の情報は日本株の情報と異なり、英語なので情報を分析したり、理解することは難しいでしょうが、基礎を抑えれば、実際に投資をすることができます。

米国株はSBI証券やマネックス証券や楽天証券で簡単に始めることができます。

挑戦してみてはいかがでしょうか。

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